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【事例付き】インバウンドプロモーションとは?中国語圏市場が今熱い!

2025.06.05

【事例付き】インバウンドプロモーションとは?中国語圏市場が今熱い!

現在、日本ではインバウンドによる経済効果が期待されており、企業にとっても訪日外国人旅行客を対象としたプロモーション活動が重要です。
特に中国語圏からの訪問が多く、高いプロモーション効果が期待できる市場として注目されています。
しかし、インバウンドの需要が高いことは理解していても、「具体的なプロモーション方法が分からない」という方もいるでしょう。

この記事では、インバウンドプロモーションとは何かについて、代表的な手法を踏まえながら解説します。
中国語圏向けのインバウンドプロモーションが今熱い理由もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インバウンドプロモーションとは

インバウンドプロモーションは、日本を訪れた外国人観光客に対する販促活動を意味する言葉です。
ここでは、インバウンドプロモーションの基礎知識として、以下の2つを解説します。

  1. 目的
  2. 手法

なお、インバウンド集客の詳細について知りたい方は、下記の記事をぜひご参照ください。

【関連記事】【事例付き】インバウンド集客のマーケティング戦略|訪日旅行の計画段階が重要!

目的

インバウンドプロモーションの目的は、商品・サービスの購入促進および売上の拡大です。
需要の高まっているインバウンドに着目し、プロモーションを実施することで、自社の売り上げにつなげます。

近年は円安の影響もあり、外国人観光客が増加傾向にあります。
日本製の商品は外国人からの人気も高いため、集客には絶好の機会です。

日本に外国人観光客が集まる今がチャンスと捉え、プロモーションに力を入れましょう。

手法

インバウンドプロモーションの手法について、以下の2つを紹介します。

  1. 種類
  2. 旅行プロセス別の接点例

それぞれ詳しく見ていきましょう。

種類

インバウンドプロモーションの種類と活用例は、下表の通りです。

インバウンドプロモーションの種類

活用例

デジタルプロモーション

イベントプロモーション

  • 海外メディア向けにイベントを実施
  • 海外で展示会・販売会などのイベントを開催 など

キャンペーンプロモーション

  • ノベルティの配布
  • 抽選会の実施 など

ダイレクトマーケティング

  • パンフレット・カタログの送付
  • メールマガジンの配信 など

インストアプロモーション

  • 店内に多言語で案内・POPを展開
  • 海外でポップアップストアを出店 など

※中国版Instagramとも呼ばれるSNSアプリ

インターネットを活用したものをはじめ、実店舗で可能な施策もあります。
このうち、インバウンドプロモーションの代表的なものについては次項で解説するので、ぜひチェックしましょう。

旅行プロセス別の接点例

外国人観光客が訪日する際における、旅行プロセス別の接点例は下表の通りです。

旅行プロセス

接点例

知る・興味を持つ

調べる・比べる

  • ホームページ
  • 口コミサイト
  • OTA(オンライン旅行代理店)
  • 航空会社・宿泊施設のホームページ
  • SNS
  • ブログ
  • Web広告 など

予約・購入する

  • ホームページ
  • OTA(オンライン旅行代理店)
  • SNS
  • クーポンサイト など

旅する

  • アプリ
  • Web検索
  • SNS
  • パンフレット など

共有する

  • SNS
  • ブログ
  • ホームページ
  • 口コミサイト
  • OTA(オンライン旅行代理店)
  • メールマガジン など

中には共通するものもありますが、旅行プロセスごとに適した手法は異なります。
ユーザーの行動や心理を踏まえながら、最適な方法でプロモーションしましょう。

インバウンドプロモーションの代表的な手法

インバウンドプロモーションの代表的な手法は、以下に挙げる5つです。

  1. SNS
  2. ホームページ
  3. インフルエンサーマーケティング
  4. 動画
  5. パンフレット

それぞれ詳しく見ていきましょう。
また、外国人観光客が訪日前にチェックする情報源について知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

【関連記事】【主要国別】訪日外国人の情報源一覧|今から対策をはじめるならSNS一択!

手法①:SNS

現在は国を問わずスマートフォンでのインターネット利用が主流のため、SNSはインバウンドプロモーションにも最適です。
文章だけではなく画像の投稿も手軽で、リアルタイムに最新の情報を発信できます。

中でもインバウンド需要が高い中華圏へのプロモーションでは、RED(小紅書)がおすすめです。
通常、中国からのアクセスはグレートファイヤーウォールによって遮断されてしまいますが、REDであれば問題なく発信できます。
特に需要の高い中国圏へは、REDを活用してプロモーションしましょう。

なお、弊社では中国向けの発信に特化した、RED運用サポートを行っています。
あわせて、RED運用担当者の募集も実施しているので、興味のある方は弊社までぜひご連絡ください。

また、SNSを活用した、インバウンド集客を成功させるポイントを知りたい方は、下記の記事もチェックしましょう。

【関連記事】インバウンド集客ではどのSNSを使うべき?運用成功のポイントも解説

手法②:ホームページ

自社ホームページの多言語対応化はもちろん、JNTO(日本政府観光局)やOTA(オンライン旅行代理店)への掲載も有効な手法です。
日本語表記のみのホームページであれば離脱につながり、集客のチャンスを逃してしまう恐れもあります。
そのため、自社ホームページでの対応が難しい場合には、JNTOやOTAなどへの掲載も1つの方法です。

なお、こちらは実際に英語や繁体字への対応を実施した旅館のホームページになります。

▼旅館の多言語対応ホームページ(中国版)

英語や繁体字に対応しており、動画によるレポートも掲載中です。

手法①のSNSで自社商品やサービスのことを知った場合には、ホームページを検索して訪れる可能性もあります。
多言語に対応していればスムーズに情報を得られるため、関心をより高めることが可能です。
宿泊施設のようにインバウンド需要が特に高い業種では、積極的に多言語対応を進めましょう。

手法③:インフルエンサーマーケティング

インバウンドプロモーションでは、各国でフォロワーを有するインフルエンサーの起用も効果的です。
インフルエンサーが発信することで信頼性が高まり、多くのフォロワーに対してもアプローチできます。

しかし、フォロワーの数だけで選ぶのではなく、自社のイメージやブランドに沿ったインフルエンサーの起用が重要です。
例えば、普段はグルメ情報を発信しているインフルエンサーに、コスメのプロモーションを依頼しても効果は見込めません。

マーケティングの目的や自社ブランドにあわせて、インフルエンサーを起用しましょう。
インフルエンサーマーケティングの実例について知りたい方は、後述の「弊社が支援したインバウンドプロモーションの事例」もぜひご覧ください。

手法④:動画

現在、急激に発展している手法が、動画を用いたプロモーションです。
2019年から急上昇を遂げており、2023年にはSNSやブログを超えて、訪日前情報源の第1位になっています。

スマートフォンで手軽に閲覧できる点はSNS・ブログと共通していますが、動画であればよりリアルな情報を豊富に伝えられます。
ターゲット設定や行動喚起につながる内容を精査しながら、動画によるプロモーションも積極的に取り入れていきましょう。

引用:JNTO 日本政府観光局|訪日旅行前に役立った情報源

手法⑤:パンフレット

日本の訪問前はインターネットによるプロモーションが有効ですが、実際に訪れた際にはアナログなパンフレットも効果的です。
多言語に翻訳されたパンフレットを配布することで、訪日外国人観光客に直接アプローチできます。

自社の商品・サービスに関する情報を多言語で掲載し、購入や利用などの行動を促しましょう。

▼旅館の三つ折りパンフレット(中国語版)

寿亭の中国語版三つ折りパンフ

実際に弊社が支援した多言語パンフレットは、現地ユーザーに分かりやすく情報が伝わるよう、表現や構成にも工夫を加えています。
言葉の壁を越え、温泉や懐石料理といった日本の旅館が提供する特別な体験への期待感を高め、インバウンド対応において、紙媒体も依然として重要なタッチポイントとなります。

▼観光地のロープウェイのチラシ(中国語版)

御在所ロープウェイの中国語版チラシ

こちらの弊社が支援したチラシでは、ロープウェイの魅力を中国語でわかりやすくご紹介しています。
アクセス方法や料金、営業時間などを簡潔にまとめ、外国人観光客がスムーズに情報を把握し、現地での体験に繋げやすくしております。
デジタル媒体だけでなく、このようなアナログな多言語ツールも、現地での行動喚起には大変有効です。

▼四日市市飲食店案内(中国語版)

四日市市の中国語版飲食店案内

こちらも弊社で支援した飲食店を紹介する中国語対応の案内パンフレットです。
地元の名物料理や、外国人観光客にも人気の高いジャンルの飲食点を厳選し、写真を使用し視覚的にもわかりやすく紹介しております。
外国人観光客の満足度向上と共に、地域の飲食店への送客促進にも大きく貢献できます。

中国語圏向けのインバウンドプロモーションが今熱い理由!

今、特に熱いとされているのが、中国圏からのインバウンドです。
中国語圏に向けたインバウンドプロモーションが熱い理由としては、以下の2つが挙げられます。

  1. 日本を訪れる人数が多い
  2. 訪日した際の消費額が大きい

2025年1月の訪日外国人のうち、中国からの訪問者数は98万520人と最も多くなっています。
台湾や香港を含めると全体の48%にのぼり、中国語圏からの訪問者が約半数を占めている状況です。
また、人数だけではなく消費額の大きさも特徴で、集客を実現できれば売上の向上にもつながります。

なお、弊社では中国圏へのプロモーションに効果的な、RED運用代行を行っています。
中国へのアプローチを強化し、集客を目指したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

引用:JNTO 日本政府観光局|訪日街客数 2025年1月 各国・地域別の内訳

弊社が支援したインバウンドプロモーションの事例

弊社が支援したインバウンドプロモーションとして、KOLによる記事制作の事例を紹介します。
KOLとは、いわゆるインフルエンサーに含まれる、SNSで高い影響力を持つ人物です。

実際にKOLへ依頼したのが、中国圏に向けた旅館のPRで、その1つとして記事を制作してもらいました。
KOLが旅館を利用した写真がふんだんに掲載されており、中には動画もあります。
ユーザーにとっては、利用時のイメージを把握できるのがポイントです。

▼KOLによる旅館紹介のRED投稿

あわせて旅館ホームページの制作も支援し、多言語対応も実現しています。

▼多言語対応した旅館ホームページ

インバウンドプロモーションでは、上述した手法を複数掛け合わせると、より効果的になるといえるでしょう。
なお、KOLやKOCの詳細について知りたい方は、下記の記事もぜひご覧ください。

【関連記事】中国SNSのKOL・KOCとは?日本企業が取るべき施策や活用時の効果も

まとめ:インバウンドプロモーションで外国人観光客へアピールしよう

インバウンド需要が高まっている今こそ、外国人観光客に向けたプロモーションが効果的です。
なかでも訪問者の多い、中国語圏に向けたインバウンドプロモーションが今注目されています。

なお、弊社では中国語圏へのアプローチに対応した、RED運用サポートを行っています。
特に需要の高い中国圏からの集客に注力したい方は、ぜひ弊社までご相談ください。

【関連記事】小紅書(RED/レッド)とはどんなアプリ?日本企業における活用アイデアも解説
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book この記事の監修者

澤田 将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
東南アジア向けオンラインゲームプラットフォームを立ち上げ、100万人超のユーザを獲得。

中国で開発されたブラウザーゲームをマレーシアにて、欧米向けや東南アジア向けにローカライズ&カルチャライズし、日系最大のゲームパブリッシャーとなる。

2015年に帰国。三重県四日市市にて実家の事業を引き継ぎ、第2創業として株式会社ベイスをWebマーケティング会社へと変革させた。

常時500社以上のWebマーケティングに関わる中で、豊富な海外経験を基に企業の訪日外国人の集客需要に応える形で、さまざまなインバウンド向けマーケティングを立案・実行支援を行っている。

近年ニーズが高い中国・台湾・香港からのインバウンド集客を得意とする。

 

▼代表挨拶ページ
代表取締役 澤田将司

 

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澤田将司|ベイス代表取締役 澤田|ベイス社長@行きたくなるオフィス研究中 中小企業マーケティングラボ

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