SEOとリスティング広告は、どちらも検索エンジンにおけるマーケティング手法です。
SEOは中長期的な費用対効果が期待できるのに対し、リスティング広告は即効性に優れています。
どちらかを選ぶために、「時間」をかけるべきか、「お金」をかけるべきかと悩む方もいるでしょう。
実際のところ、企業のWeb集客ではSEOとリスティング広告の両方を必要とするケースが多く、上手な使い分けが必要です。
この記事では、SEOとリスティング広告の違いや目的に合わせた使い分け方を解説します。
両者を併用した場合の成功事例も紹介するので、検索エンジンにおけるマーケティング効果を高めたい方は、参考にしてください。
目次
SEOとリスティング広告の違いを理解するためには、それぞれの定義や役割を正しく認識しておく必要があります。
以下で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
SEO(Search Engine Optimization)は、検索エンジン最適化を意味する、Webサイト運用に欠かせない施策です。
主な目的は検索結果の上位にページを表示させ、検索エンジンからユーザーの流入を増やす点にあります。
実際に、Goggleの掲載順位は、検索エンジンによるコンテンツの評価と複雑なアルゴリズムで決められています。
2023年にはGoogleの検索ページに、SGE(Google Search Generative Experience)と呼ばれる新たな機能が追加されました。
SGEとはAIが生成する回答を検索結果のトップに掲載する機能のことで、SEOにも影響するといわれています。
SGEとSEOの関連性や企業が取るべき対策について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【関連記事】GoogleのSGEとは?SEOへの影響や企業が取るべき対策を解説
リスティング広告はGoogleやYahoo! Japanなどで検索キーワードに連動して表示される、Web広告の一種です。
リスティング広告は、すでに関連する商品やジャンルに興味・関心がある顕在層向けに表示されるため、ニーズが明確なユーザーの獲得に向いています。
なお、リスティング広告は自社でキャッチコピーや広告文を作成できるのが特徴です。
時間と労力をかけずにリスティング広告のコピーを作成したい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
【関連記事】リスティング広告のコピーをChatGPTで作る方法!メリットや注意点も
SEOとリスティング広告の主な違いは、下表の通りです。
SEO |
リスティング広告 |
|
ターゲット層 |
潜在層〜顕在層 |
顕在層 |
クリック率 |
低〜高 |
低 |
検索順位のコントロール |
不可 |
可 |
費用 |
基本的に無料 |
有料 |
成果が出るまでの時間 |
中長期 |
短期 |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
SEOとリスティング広告には、ターゲット層の違いがあります。
SEOはページが上位表示されることで、潜在層から顕在層まで幅広く訴求できるのが特徴です。
一方、リスティング広告は検索キーワードに応じて表示されるため、ニーズが明確な顕在層へのアプローチが得意です。
顕在層は、すでに商品やサービスに関連するジャンルやテーマに興味・関心を持っており、検索エンジンを使う際には具体的なキーワードを打ち込みます。
しかし、潜在層はニーズが明確になっていないため、関連するさまざまなキーワードで検索しがちです。
そのため、特定のキーワードを狙うリスティング広告と比べて、SEOのほうが潜在層も含めた幅広いアプローチに向いています。
リスティング広告と比べて、SEOは高いクリック率が見込めます。
SEOの場合、検索結果の上位に表示されているホームページほど、クリック率は高くなります。
ユーザーの多くが、上位に表示されているページから順に訪問するためです。
一方で、リスティング広告のクリック率は比較的低くなります。
実際に、検索結果に表示される広告を邪魔に感じたり、押し売りのような印象を受けたりする人は少なくありません。
一定数のユーザーは広告を避ける傾向にあるため、下部のSEOによる自然検索結果のほうがクリック率が高くなります。
SEOとリスティング広告の違いとして、掲載順位をコントロールできるかどうかも挙げられます。
SEOの掲載順位は検索エンジンによる評価次第のため、意図的なコントロールは難しいでしょう。
Googleによる評価の詳細は明らかにされておらず、SEO対策をしたからといって、必ずしも上位表示されるわけではありません。
一方、リスティング広告の場合は、広告ランク次第で掲載順位が上がります。
広告ランクとは、Googleが掲載位置を決定するために数値化したもので、以下の要素で評価されます。
※1 推定クリック率・広告の関連性・ランディング ページの利便性
※2 追加テキスト・電話番号・サイトリンク掲載できる機能
リスティング広告は費用をかけるほど掲載順位が上がるため、具体的な効果を予想しやすいでしょう。
SEOとリスティング広告には、費用の違いもあります。
SEOは自社で対策できれば無料ですが、業者に依頼する場合は外注費がかかります。
費用がかからないメリットはありますが、成果につなげるためには、SEOに関する知識やノウハウが必要です。
そのため、最近はSEO対策を含めたWebサイト運用を業者に依頼する企業が増えています。
一方、リスティング広告はクリックやコンバージョンごとに費用が発生します。
広告表示の最低単価はオークション形式で決まるため、検索数が多いキーワードほど、費用は高くなる傾向です。
ホームページの運用にあたって社内に専任者がおらずお困りの場合は、ぜひ弊社のSEO戦略コンサルまでご相談ください。
SEOとリスティング広告は、成果がでるまでの時間に大きな違いがあります。
SEOの場合、施策を実施してから検索結果に反映されるまでには時間がかかります。
制作したページが検索エンジンに登録され、表示されるようになるまでに数か月かかるためです。
検索エンジンの特性から、SEO対策をする際はすぐに結果が出るわけではないと覚えておきましょう。
一方、リスティング広告は、費用をかけて出稿すればすぐに上位表示されます。
そのため、検索エンジンからの集客で即効性を求める場合は、SEOよりもリスティング広告を検討するとよいでしょう。
リスティング広告の運用で早く結果を出したい方は、ぜひ弊社のWeb広告運用サポートへお問い合わせください。
前提として、SEOとリスティング広告は二者択一ではなく、補完関係にあります。
具体的には、SEOで上位表示できていないキーワードをリスティング広告で補完するといった使い分けがおすすめです。
例えば、「注文住宅 平屋 3LDK」の複合ワードで上位表示を獲得しており、「注文住宅」のシングルワードでは2ページ以降に表示されているケースです。
複合ワードは検索数が少ないものの、競合性が低く、上位表示されやすい傾向にあります。
この場合、「注文住宅」のようなシングルワードで上位表示を狙うためには、まず複合ワードでアクセス数を底上げすることが重要です。
以下のグラフが示す通り、SEOは中長期的に見て資産性があり、リスティング広告は時間をかけずに検索結果の上位表示を獲得できるメリットがあります。
複合ワードの上位表示で獲得し、まだSEOによる効果が現れていないキーワードをリスティング広告で補完すると、それぞれの違いを上手く活かせるでしょう。
こちらは、米製造品を取り扱う日本国内唯一の販売代理店の事例です。
ホームページの種類 |
コーポレートサイト |
業界 |
製造業 |
課題 |
|
提案プラン |
資産性のあるSEOブログ運用 |
成果 |
|
リスティング広告とあわせてSEOブログを運用することで、検索エンジンからの集客力を高めた事例です。
広告出稿を止めても継続して新規ユーザーを集客できるようになり、より戦略的なWebマーケティングが可能となりました。
ホームページURL:https://www.jax-japan.com/archive/
SEOとリスティング広告は、アプローチできるターゲット層や成果が出るまでの時間などに違いがあります。
集客力を高めるためには、SEOでは上位表示できないキーワードをリスティング広告で補完するなど、違いを上手く使い分けることが大切です。
なお、弊社は蓄積したノウハウを活かし、SEO戦略コンサルを通じて集客に強いホームページづくりをサポートしています。
費用対効果を最適化するためのWeb広告運用もサポートしているので、SEOとリスティング広告を上手く使い分けたい方は、ぜひご相談ください。
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