Web広告

広告運用等で重要なCVRとは?計算式や平均値を紹介!弊社の改善方法も解説

2025.06.02

広告運用等で重要なCVRとは?計算式や平均値を紹介!弊社の改善方法も解説

Web広告ホームページの運用において利益を最大化するためには、CVRの改善が不可欠です。
CVRは、ホームページや広告の運用効果を評価するうえで指標となります。
しかし、「どのような計算式となるのか」「数値の低い原因が特定できない」など、適切なCVR管理が分からずに悩む方も多いでしょう。

この記事では、広告運用等で重要なCVRの計算式や、業界別の平均値を紹介します。
CVRの数値が低くなる具体的な要因や弊社の成功につなげた改善方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

CVR(Conversion Rate:コンバージョン率)とは

CVR(コンバージョン率)とは広告運用などの効果を測る重要な指標のことで、分析して適切に改善すれば売上アップなどの成果につながります。
ここではCVRの基礎知識として、以下3点を解説します。

  1. 意味と計算式
  2. 平均値
  3. CTR(Click Through Rate:クリック率)との違い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

意味と計算式

CVRは、ホームページを訪れたユーザーのうち、申し込みなどのアクションを起こした人数の割合を指します。
数値を分析すれば、ページや広告がユーザーの関心を引きつけられているかどうかの評価ができ、見直しの必要性が明確になります。
CVRの計算式は以下のように、ホームページWeb広告でそれぞれ若干異なります。

▼ホームページのCVR
CVR=コンバージョン数÷セッション数×100

▼Web広告のCVR
CVR=コンバージョン数÷クリック数×100

コンバージョン(CV)数とは、成果につながる行動を起こしたユーザーの数を指し、具体的なアクションは商品購入や無料相談などとなります。
また、セッション数はホームページを訪問した数であり、離脱するまでが1セッションとしてカウントされます。

平均値

全業界のCVR平均値は、一般的に2〜3%となっています。
ただし、CVRの平均値は目安であり、下表のような違いによって左右されます。

項目

CVRが高め

CVRが低め

業種

  • 低価格帯の食品や日用品
  • 頻繁な購入が必要な美容関連商品 など
  • 不動産
  • 専門サービス など

コンバージョン(CV)ポイント

  • 無料の資料請求
  • メルマガ登録 など
  • 有料サービスの申し込み
  • 商品購入 など

広告の種類

検索連動型のリスティング広告

ディスプレイ広告

CVRは、上記のように商品の価格帯やCVの気軽さなどで変動するため、自社の状況に合わせた目標設定が必要です。
適切な目標でなければ、広告費の浪費につながったり施策の効果判定ができなかったりする可能性があります。

参考にしたいデータがない場合には、目標を1〜3%と低めに設定し、運用しながら改善していくことをおすすめします。
また、効果的な目標設定には、以下の情報を参考にするのも有効な方法です。

  • 近い業界や商材のCVRを参考にする
  • 事業目標値から割り出す
  • 前年度の数値と比較する
  • 広告の種類やキーワードといったユーザーの流入経路から検討する

自社に適したCVRの目標を設定し、具体的な改善アクションへとつなげていきましょう。

CTR(Click Through Rate:クリック率)との違い

CVRと混同しやすい言葉として、表示された広告をクリックした割合を示すCTR(クリック率)があります。
CTRは、広告がユーザーの興味を引きつけてクリックを促せているかどうかを見る指標です。

CVRとCTRは広告運用やホームページの効果測定に重要ですが、どちらか一方が上がっても、成果につながるとは限りません。

▼自社サイト課題の洗い出し

実際のWeb広告やサイト運用では、CVRとCTRだけではなく、様々な指標を組み合わせて分析し、改善案を検討します。
例えば、Webサイト全体の流入数、特定のページへのアクセス数、ユーザーのサイト内での行動などを総合的に評価することで、課題の根本原因を特定しやすくなります。

また、下図のように、CVRやCTRは単独の指標ではなく、一連のプロセスとして評価することが重要です。

▼目標達成に必要な施策の評価

仮にCTRが上がっても、ユーザーが最初に訪問するランディングページ(LP)がニーズを満たしていなければ、CVRが上がらないケースもあります。
これは、広告のメッセージとLPの内容につながりがない場合にみられる現象です。
CVRとCTRの関係性について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

【関連記事】【事例付き】CVRとCTRの違い|計算式・平均値から改善方法まで解説

CVRの計測と改善が重要な理由

Web広告運用において、CVRの計測と改善は、成果を最大化するために不可欠です。
広告を通じてホームページへの訪問者を集めても、ユーザーがCVに至らなければ費用対効果は低下し、収益にはつながりません。

しかし、適切な施策でCVRを向上できれば、同じ広告費でより多くのCVを獲得できるようになります。
このように、CVRを定期的に計測・分析し改善することが、限られた広告予算から最大の成果を引き出すために重要です。

なお、弊社では、広告運用におけるCVRの分析から改善までをサポートしております。
広告効果を最大化し、ビジネスの成果向上を図りたい方は、Web広告ページをご覧いただき、ぜひお気軽にお問い合わせください。

CVRが低い原因と改善方法

ホームページWeb広告のCVRが低くなる原因は、以下の2つです。

  1. 外的要因
  2. 内的要因

それぞれ詳しく見ていきましょう。

外的要因

外的要因としては、以下の2つが挙げられます。

  1. 競合他社の状況が変化している
  2. 季節やトレンドが影響している

それぞれについて解説します。

原因①:競合他社の状況が変化している

CVR低下の原因として考えられるのは、ユーザーが競合他社へ移行しているケースです。
競合他社で以下のようなマーケティング施策を実施して効果を発揮すると、CVRの低下する可能性があります。

  • 新商品・サービスのリリース
  • キャンペーン
  • Web広告展開やSEO対策の強化 など

上記のような外的要因はコントロールが難しく、CVR低下の事前予測が困難です。
だからこそ、市場の動向や競合他社の動き、特に広告出稿の状況や訴求内容を綿密に調査することが重要です。
さらに、定期的に自社のマーケティング施策を見直し、広告戦略などのアップデートを図りましょう。

原因②:季節やトレンドが影響している

季節やトレンドの影響は、CVRが低下する外的要因の1つです。
市場や消費者の嗜好は変化しており、広告についても季節やトレンドを意識した設定にしていないと、ユーザーの関心を引くのは難しくなります。

例えば、前年にWeb広告で効果のあったキーワードや商品が、今年も注目を集めるとは限りません。
また、日焼け止めなど季節性の高い商品などは、時期によってCVRが変動します。
需要が高まる時期に広告予算を増やすなど、CVR向上にはトレンドの変化に合わせて柔軟に対策していきましょう。

内的要因

CVRの低下が内的要因による場合、主な原因は以下の3つです。

  1. ターゲットと訴求内容が合っていない
  2. 流入キーワードの見直しが十分ではない
  3. CVまでの導線が整っていない

それぞれの内容を解説します。

原因①:ターゲットと訴求内容が合っていない

内的要因で問題となるのは、ターゲットと訴求内容が合っていないことです。
ターゲットを明確にしていない場合、誰にも響かない内容となり、効果的な訴求につなげられません。

仮に、子育て世代の母親をターゲットとして、時間短縮につながる商品の訴求について考えます。
この場合、時短機能よりもデザイン性を強調した広告文や画像になると、ターゲットのニーズとズレが生じてCVRは低下します。

CVR向上への第一歩は、ターゲットの課題や求める価値をしっかりと分析し、適切な訴求内容をホームページと広告の両方で設計することです。

原因②:流入キーワードの見直しが十分ではない

流入キーワードの見直しが不足している点も、CVR低下につながる内的要因の1つです。
特に、Web広告においてはキーワード選定がCVRに直結します。
ターゲットをもとにキーワード選定していても、想定と異なるユーザーが多く流入すると、CVRは低迷して広告の成果が上げられません。

例えば、投資の上級者向けに情報を提示している内容で初心者が訪問すれば、離脱につながる恐れがあります。
この問題を解決するには、以下のような対策が重要です。

  • 流入キーワードと実際の訪問者層のズレを確認する
  • 広告のキーワードとファーストビューでの価値提案を一致させる

特にLPでは、広告でクリックされたキーワードと一貫性のあるファーストビュー設計が不可欠です。
ユーザーの検索意図に合わせた情報を提示すれば、CVRの向上につながります。

なお、弊社では、数1,000枚のLP制作実績をもとに、流入キーワードと訪問者ニーズを合致させる勝ちパターンについて確立しています。
CVR向上により確実に成果へつなげたい方は、LP制作ページをご覧いただき、ぜひお気軽にご相談ください。

原因③:CVまでの導線が整っていない

CVまでの導線が整っていない場合も、CVRが低くなります。
Web広告から集客してもホームページの構造が分かりにくければ、ユーザーは求めている情報に辿り着けません。
メニューが多すぎたり階層が深すぎたりすると、ユーザーは必要な情報を見つけにくくなり、訴求につながる前に離脱してしまうでしょう。

CVRを改善するには、ユーザーの行動パターンを分析し、スムーズな導線設計を構築することが大切です。
その際に重要となるのが、広告をクリックしたユーザーが最初に接触するLPの最適化です。

適切に設計されたLPはユーザーの関心を引きつけ、スムーズにCVへ導く役割を果たします。
LPO(ランディングページの最適化)の意味や対策を詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてください。

【関連記事】LPOとは?実際の運用を通して分かった具体的なやり方を3ステップで解説!

【弊社支援】Web広告のCVRを改善させた成功事例

以下は、弊社の支援を通じてCVRを改善させた事例です。

業種

住宅会社

予算

80万円

課題

認知獲得やブランディング

従来のバナー広告ではCVRが0.3%と低迷していたため、以下のアプローチを実施しました。

  • TVCM用の予算を一部YouTube広告に振り、認知獲得やブランディングを行うリマーケティングのリストを形成
  • YouTube広告を視聴したユーザーに向け、リマーケティング広告を展開し、キャンペーンを訴求

上記施策の結果、CVRが0.6%台と従来の約2倍にまで上昇しています。
興味関心を持ったユーザーへの適切なアプローチが、成果につながった事例といえるでしょう。

なお、動画広告を活用したCVR改善について検討している方は、フォーマット分類や入稿規定を解説した下記の記事もぜひチェックしてみてください。

【関連記事】【主要5媒体】動画広告のフォーマット別入稿規定!運用の成功事例も解説

まとめ:CVRは広告運用等で必ずチェックしたい数値の1つ

CVRは、広告運用等で成果を測定し向上させるために、必ずチェックしたい数値の1つです。
数値の低下にはさまざまな要因があり、適切な改善策を講じればCVRの向上が可能となります。
しかし、これらの分析や改善には、専門的な視点が必要です。

弊社では、広告運用歴20年以上のエキスパートが、CVR向上への具体的な施策を提案します。
費用対効果の高い広告運用を実現したい方は、Web広告ページをぜひ一度ご覧ください。

【関連記事】【一覧表付き】代表的なWeb広告の種類|特徴や費用・出稿媒体も解説!
【関連記事】Web広告出稿に必要な準備や流れとは?素材の基本的な作り方も解説
【関連記事】VOD(ビデオ・オン・デマンド)広告とは?種類別の料金や今後の展望も

book この記事の監修者

澤田将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
オンラインゲームプラットフォームや3大通信キャリアの公式コンテンツプロバイダーなどの事業を経て、2015年に実家の家業を引き継ぐ形で帰国。
現在は三重県四日市市で受託型のウェブマーケティング会社、株式会社ベイスを経営。

得意分野はコンバージョン率(お問い合わせ率)の高い企業のホームページ運用。
豊富な経験で培った徹底したデータ駆動のマーケティング戦略で、これまでに数多くの企業のウェブ戦略立案から実行までを手がける。

LINE社認定のパートナーでもあり、これまで運用した企業アカウント数は500を超える。

代表挨拶ページはこちら

 

澤田将司|ベイス代表取締役 澤田|ベイス社長@行きたくなるオフィス研究中 中小企業マーケティングラボ

さぁ、ご一緒に
はじめましょう。

具体的なご依頼だけでなく、売り方や集客に関することなど現状の課題についても気軽にご相談ください。