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小紅書(RED)は台湾でも人気?日本企業のインバウンド集客事例も紹介

2025.07.10

小紅書(RED)は台湾でも人気?日本企業のインバウンド集客事例も紹介

台湾からの訪日観光客は韓国・中国に続いて3位のため、インバウンド集客ではぜひ対策しておきたいエリアの1つです。
台湾の人々は、インターネットやSNSを使い慣れている場合が多く、旅行前にもSNSを使って情報収集する傾向があります。

台湾ではFacebookやInstagram、X(旧Twitter)などのSNSが今も根強く人気を誇っています。
しかし、近年になって「小紅書(RED)」のダウンロード数がじわじわと伸びてきており、先行者として取り組むには良いタイミングです。

この記事では、小紅書の概要や台湾での利用状況、台湾向けの集客で小紅書を使うべき理由を解説します。
小紅書の運用事例もあわせて紹介するため、ぜひ参考にしてください。

小紅書(RED)とは

小紅書(RED)とは、中国で発展してきたSNSアプリです。
視覚性に優れたデザイン・使用感から中国版Instagramと呼ばれています。

月間アクティブユーザー数は2億人以上(※)で、中心となっている層は10代後半〜30代前半の若い女性です。
トレンドに敏感な女性たちの口コミが日々大量に投稿され、コメントが盛んに行き交っています。
主な機能の特徴は、以下の通りです。

  • 画像や動画、ライブ配信ができる
  • EC機能が充実している
  • アルゴリズムでユーザーに合った投稿を表示している

特に、インフルエンサーによるライブ配信が人気で、そこから商品購入にもつながりやすい傾向にあります。
以上を踏まえると、小紅書は中国圏で情報発信するうえで必ず押さえておきたいSNSの1つといえるでしょう。
小紅書の特徴や他SNSとの違いを知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

【関連記事】小紅書(RED/レッド)とはどんなアプリ?日本企業における活用アイデアも解説

引用:小红书商业动态|2024年国货美妆品牌的长期主义,从好产品上长出的品牌价值

台湾における小紅書(RED)の利用状況

小紅書は、中国本土以外にも多くのユーザーがおり、台湾でも徐々に存在感を高めつつあります。
現在では500万回以上ダウンロードされており、注目が集まっているSNSの1つです。

2024年には新規ダウンロードが127万件を超え、FacebookやX(旧Twitter)を上回る記録となりました。
台湾における小紅書の利用状況において、下記3つの視点から解説します。

  1. 利用率が高い世代
  2. 利用率が高い性別
  3. 人気の投稿テーマ

それぞれ詳しくみていきましょう。

利用率が高い世代

台湾では、特に18歳~24歳のZ世代で小紅書の利用率が高くなっています。
これらの若年層ではトレンドや新たなアイデアを探すため、日常的に小紅書が使われている状況です。
Z世代に人気な理由は、小紅書の視覚的にわかりやすいデザインや魅力的な数々の投稿であり、若者の好奇心にマッチしていると考えられます。

また、小紅書は、同年代のユーザーと投稿・コメントを通して意見を交換する、価値観を共有するといった場にもなっています。
台湾の若者が中国本土の若者文化を知るきっかけにもなり、台湾のZ世代たちへさまざまな影響を与えている点もポイントです。
台湾での小紅書ダウンロード数は徐々に拡大しており、今後も10代〜20代を中心に需要が高まるでしょう。

利用率が高い性別

小紅書は、ユーザーの約7割が女性です。
台湾のみの性別に関する統計は確認できませんが、小紅書全体で女性人気が圧倒的なため、同様の傾向があると推測できます。

特に、都市部に住むトレンドに敏感な女性の利用率が高く、口コミ投稿やコメントといったかたちで活発に情報共有が行われている点が特徴です。
口コミ中心の投稿やライブ配信が「信頼できるレビューを参考にしたい」といった女性にマッチして、小紅書の人気につながっています。

人気の投稿テーマ

台湾における小紅書の人気投稿テーマは、以下の通りです。

  • 美容
  • ファッション
  • 旅行
  • ライフスタイル

女性から女性に向けた投稿が多いため、必然的に女性の興味・関心が高いテーマが人気です。
日常に役立つ情報だけではなく、Vlog投稿も一定の需要があります。
憧れのインフルエンサーがどのように生活しているのか、投稿を通して把握できるようになっています。

また、旅行情報は台湾でも人気が高いテーマです。
現地に住むユーザーによる紹介や旅行に行った人による率直な感想など、リアリティのある情報が求められています。
動画やライブ配信を利用して、綺麗な景色を見たままに伝えたり、体験を臨場感たっぷりに共有するといった投稿も数多く見られます。

以上を踏まえると、Z世代を主体とした若い女性たちの動向が、小紅書におけるトレンドに大きく影響しているといえるでしょう。
小紅書をマーケティングに活用する場合はターゲットと人気のテーマを把握して、投稿する内容はもちろん、コンテンツの質にもこだわった戦略が必要です。

なお、弊社では、台湾を含む小紅書の現状についてさらに詳しい解説も可能です。
自社の商品・サービスと親和性があるか気になる方は、ぜひ弊社にお問い合わせください。

台湾人向けプロモーションに小紅書(RED)を使うべき理由

台湾人はインターネット利用率が非常に高く、旅行前にも観光地や飲食店といった情報収集にSNSを利用する傾向があります。
そのため、台湾向けのインバウンド集客にはSNSが欠かせません。
中でも台湾人向けプロモーションに小紅書を使うべき理由は、以下の2つです。

  1. 視覚的訴求力が高い
  2. 口コミが投稿・拡散されやすい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

理由①:視覚的訴求力が高い

台湾人向けプロモーションに小紅書を使うべき理由の1つは、視覚的訴求力の高さです。
小紅書は写真や動画を主体とした投稿形式が主であり、Instagramのような視覚にアプローチするデザインが特徴です。
そのため、言葉の壁がある相手にも視覚で情報を届けられます。

インバウンドの集客方法として活用する場合は、実際に利用しているような視点の映像をリアルな音とともに共有できるため、よりインパクトのある訴求が可能です。
例えば、以下のようなストーリー性や特別感を感じる映像は特に興味を引きやすいでしょう。

  • テーマパークの入り口から園内へ入るワクワク感をお届け
  • 普段は見せない施設の裏側を紹介
  • 名物の食べ方を実際に食べているような視点で撮影

視覚的訴求力が高いため、少しの工夫を取り入れるだけでユーザーの想像力も掻き立てられます。
結果として、興味関心を高め、購買行動へつなげやすくなります。

理由②:口コミが投稿・拡散されやすい

台湾人向けプロモーションに小紅書を使うべき2つ目の理由は、口コミが投稿・拡散されやすい点です。

小紅書は口コミ投稿をメインとしており、商品やサービスのレビューが画像や動画でシェアされます。
シェアされた投稿は、小紅書のシステムによりニーズが合致するユーザーの元へ届けられます。
フォロワー数が少ないアカウントでも認知拡大が狙え、潜在的ニーズをもっている顧客にもアプローチできる点が魅力です。

また、KOL(※)が口コミを投稿すると、爆発的に認知が広がることもあります。
※特定の分野で専門性が高いインフルエンサー
台湾での集客に小紅書を活用する場合は、このようなKOLへ商品・サービスを紹介してもらう方法が主流となります。

なお、弊社では、台湾向けプロモーションに適したKOLの選定や拡散の監修が可能です。
マーケティングのノウハウをもったプロが小紅書運用をサポートいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

【訪日台湾人にもリーチ】小紅書(RED)の運用事例

台湾でも少しずつ広まりつつある小紅書ですが、実際に弊社が支援したレジャー施設でも運用の成果が見られています。
以下は、その事例の一部です。

業種

国内の人気テーマパーク施設

ターゲット

中国からの観光客・インバウンド層

支援内容

アカウント立ち上げ〜投稿設計・制作・レポート分析

投稿媒体

小紅書(RED)

目的

中国人観光客に向けたブランド認知・来場促進

開設からまだ日が浅いにもかかわらず、フォロワー数は723名、累計リアクション(いいね・保存)は349件と着実に成果を積み重ねています。
REDではフォロワーの獲得や反応の蓄積に時間がかかる傾向がありますが、その中でも比較的早期にエンゲージメントが得られており、「訪日意欲の高いユーザー層」との接点づくりに成功しているといえます。

また、台湾をはじめ中国圏のインバウンド集客による効果拡大を目指すなら、受け皿となるホームページの多言語対応も欠かせません。

▼多言語対応した旅館ホームページ

ホームページの多言語対応により、小紅書の投稿を見たユーザーがより想像を膨らませやすくなります。
ユーザーの興味・関心が高まった状態で、ハードルを感じることなく予約できるホームページになっています。

まとめ:台湾向けインバウンド集客なら小紅書(RED)運用を

台湾向けインバウンド集客では、すでに主流となっているSNSに加え、今後さらに拡大が期待される小紅書(RED)の活用も視野に入れることで、他社に先んじたプロモーションが可能になります。
台湾だけでなく中国本土、マレーシアなど、さまざまな国の人々へ認知拡大できるほか、潜在的なニーズをもった顧客への情報発信も可能です。

なお、弊社では、台湾をはじめ中華圏でのインバウンド集客を成功させたい方を支援する小紅書運用サポートを展開しております。
まずは話を聞いてみたいという方も、お気軽にご相談いただけますと幸いです。

また、弊社では、小紅書運用担当者を募集しております。
日本だけでなく「中華圏でのマーケティングで活躍したい」という方は、採用情報ページをご覧ください。

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book この記事の監修者

澤田 将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
東南アジア向けオンラインゲームプラットフォームを立ち上げ、100万人超のユーザを獲得。

中国で開発されたブラウザーゲームをマレーシアにて、欧米向けや東南アジア向けにローカライズ&カルチャライズし、日系最大のゲームパブリッシャーとなる。

2015年に帰国。三重県四日市市にて実家の事業を引き継ぎ、第2創業として株式会社ベイスをWebマーケティング会社へと変革させた。

常時500社以上のWebマーケティングに関わる中で、豊富な海外経験を基に企業の訪日外国人の集客需要に応える形で、さまざまなインバウンド向けマーケティングを立案・実行支援を行っている。

近年ニーズが高い中国・台湾・香港からのインバウンド集客を得意とする。

 

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代表取締役 澤田将司

 

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