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SEOコンテンツとは?制作の流れを解説!売上アップにつながるコツも紹介

2025.05.13

SEOコンテンツとは?制作の流れを解説!売上アップにつながるコツも紹介

ホームページの集客方法にはさまざまな手法がありますが、その1つとしてSEOを意識したコンテンツ制作があります。
企業のホームページがあれば始めやすい施策ですが、効果を得るためにはSEOの知識やノウハウが必要です。

この記事では、SEOコンテンツの意味や制作の流れについて解説します。
コンバージョン(CV)数を増加させるコツや成功事例もあわせて紹介するので、SEOコンテンツを制作して成果を上げたい方はぜひ参考にしてください。

SEOコンテンツとは

SEOコンテンツとは、SEOを意識して制作されたコンテンツです。
そもそもSEOは、ホームページを検索エンジンで上位表示させるための取り組みを指します。
つまり、SEOコンテンツには、上位表示を狙ったさまざまな対策が必須です。

SEOコンテンツを理解するうえでは、以下のように区別して覚えておきたい用語もあります。

  1. コンテンツマーケティングにおけるSEOコンテンツの立ち位置
  2. コンテンツSEO・テクニカルSEOとの違い

順にみていきましょう。

コンテンツマーケティングにおけるSEOコンテンツの立ち位置

コンテンツマーケティングとは、ユーザーへ価値のあるコンテンツを提供し、顧客からの支持を得て成果へとつなげるマーケティング手法です。
SEOコンテンツ制作の主な目的は、検索エンジンの上位順位を通じてWebサイトへの流入数を増やすことです。
一方、コンテンツマーケティングは、より広範な目的であるCV数(コンバージョン数)の増加を目指します。

コンテンツの種類や流入経路にも、下表のような違いがあります。

SEOコンテンツ

コンテンツマーケティング

目的

上位表示によるアクセス数向上

CV数増加

コンテンツの種類

オウンドメディアやブログなどのテキストコンテンツ

  • テキストコンテンツ
  • 動画や画像
  • ホワイトペーパー
  • メルマガ

流入経路

GoogleやYahooなどの検索エンジン

  • 検索エンジン
  • SNS
  • メール
  • チラシ

しかし、SEOコンテンツ制作も、最終的にはコンバージョンにつなげることを目指すという点で、コンテンツマーケティングの重要な要素と言えます。
つまり、コンテンツマーケティングという大きな枠組みの中に、SEOコンテンツ制作が含まれていると捉えられるでしょう。

コンテンツSEO・テクニカルSEOとの違い

コンテンツSEOとは、ユーザーのニーズを満たす良質なコンテンツを制作し、検索結果での上位表示を目指す手法です。
検索エンジンでは「ユーザーにとって有益であるか」をSEOの判断基準に含んでいます。
すなわち、ユーザーにとっての「質」を高めることが検索エンジンからの評価につながります。

一方、テクニカルSEOはホームページの技術的な整備を通して、検索エンジンに対して最適化する手法です。
例えば、ページが検索エンジンに正しく認識されやすい構造にする作業や、ページの表示スピードを改善する作業など、技術的な施策が該当します。

コンテンツSEO・テクニカルSEOは「上位表示を目指す手法」であり、SEOコンテンツはSEO対策の取り組みにより制作された「コンテンツ」という違いがあります。
検索結果で上位表示させるためには、コンテンツSEOとテクニカルSEOの両者が必要です。

【3ステップ】SEO対策を意識したコンテンツ制作の流れ

SEO対策を意識したコンテンツ制作の流れを3ステップで解説します。

  1. 設定したペルソナに沿ってコンテンツの方向性を決める
  2. 対策キーワードを選定する
  3. 構成案を作成してから執筆を進める

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ステップ①:設定したペルソナに沿ってコンテンツの方向性を決める

良質なコンテンツを作成するためには、コンテンツの方向性を定める必要があります。
方向性を検討するために、まず取り組みたいことはペルソナの設定です。
ペルソナとは商品・サービスを利用するユーザーのうち、以下のような項目を踏まえてイメージする具体的な人物像です。

  • 年齢
  • 性別
  • 職業
  • 年収
  • 家族構成
  • 趣味嗜好
  • ライフスタイル など

基本的な情報はもちろん、重要なのは「どんなニーズを持っているか」「どんな課題を抱えているか」といった点を洗い出すことがペルソナ化の際に重要となります。
次に、カスタマージャーニーマップを作成してコンテンツの方向性を検討します。

カスタマージャーニーマップとは、商品・サービスの認知から実際に利用するまでのユーザー心理や行動フローを可視化したものです。
下記のような各フェーズで起こり得るユーザーの心理や行動の変化に合わせて、有効なアプローチ方法を考えます。

  1. 認知前~認知
  2. 情報収集・検討
  3. 申し込み
  4. 利用

例えば、商材が「オンライン資格スクール」の場合、認知前~認知におけるカスタマージャーニーマップの例は下表の通りです。

フェーズ

認知前~認知

ユーザーの状況・行動

特定の分野で転職が有利になる資格について調べているときに、該当の資格講座があるスクールを見つけた

商材との接点

オウンドメディア

ユーザーの心理

  • 資格を取得して有利に転職したい
  • オンラインなら忙しくても学習できる

アプローチ方法

  • 転職系のキーワードと組み合わせたSEO記事を執筆する
  • オンラインで学べることを打ち出す

カスタマージャーニーマップを詳細に埋めると、必要なコンテンツが明確になります。
どの段階のユーザーにどのようなアプローチをするのか、チームで共通認識を持つことが大切です。

ステップ②:対策キーワードを選定する

コンテンツの方向性が固まったら、以下3つの手順で対策キーワードを選定します。

  1. 関連するキーワードを洗い出す
  2. 検索ボリュームや競合性を調べる
  3. キーワードを選定し優先順位を決める

有名なツールでは、Googleが提供している「キーワードプランナー」があります。
キーワードの洗い出しだけでなく、検索ボリュームや競合性の調査にも使用可能です。

また、上位表示の可能性があっても、最終的な購入や申し込みに至りにくいキーワードは除外しましょう。
例えば、自社商品には当てはまらないキーワードや、認知・検討段階以外で生じるキーワードです。
最終的には、以下の要素をもとに対策キーワードの優先順位を決定します。

  • 検索ボリュームがある
  • コンバージョンにつながりやすい
  • ユーザーのニーズに合う
  • 競合に勝てるコンテンツを提供できる

選定するキーワードを間違えると上位表示が困難になるため、過程を踏んで慎重に行うことが大切です。

ステップ③:構成案を作成してから執筆を進める

コンテンツの方向性やキーワードが決定したら、構成案を作成します。
対策キーワードをタイトルや見出しに含め、ユーザーの悩みや課題を解決できる流れを考えます。

なお、ユーザーのニーズを満たすためには下表のように、検索意図(※)を意識することが大切です。
※検索した語句の裏に存在する潜在的な願望

検索意図

検索語句

Know(~を知りたい)

  • 検索意図 種類
  • SEO 施策
  • 事務職 資格

Go(~に行きたい)

  • 〇〇駅 乗換案内
  • ベイス 公式サイト
  • Google ログイン

Do(~したい)

  • SEO記事 作成手順
  • エントリーシート 書き方
  • ケーキ 作り方

Buy(~を買いたい、依頼したい)

  • SEO代行会社
  • 家庭教師 オンライン
  • エアコン 安い

「エアコン 安い」は安いエアコンを買いたいという意図が込められていますが、「エアコン 高い」というキーワードにも同様の意味が潜在しています。
このように、一見正反対のキーワードでも、悩みや課題を読み解いていくと同じ願望が含まれていることを覚えておきましょう。

また、構成案には独自性や専門性のあるコンテンツを盛り込むことも大切です。
インタビューや自社での事例など、一次情報をもとにした内容は検索エンジンで評価されやすい傾向があります。
執筆する際はPREP法(※)をはじめとした文章の型に沿って、分かりやすい流れを心掛けましょう。
※Point(結論)→Reason(理由)→Example(事例)→Point(結論)の流れで書く方法

また、近年では検索結果画面において、下表のような機能が充実しています。

AI overview(AIO)

検索キーワードに対してAIがWeb上の情報を要約して表示する機能

People Also Ask(PAA)

検索キーワードに関連性の高い質問と回答を表示する機能

これらの機能はユーザーの検索行動に大きな影響を与えており、SEO対策においても重要な要素となっています。
対策例として重要なポイントは、以下の3つです。

  1. 構成案作成時に、PAAに表示される質問を洗い出し、それらの回答を盛り込む
  2. AIOに表示されやすいように情報を簡潔にまとめ、リスト形式や表形式などを活用する
  3. 専門性の高い情報や独自の見解などを盛り込み、情報の信頼性を高める

例えば、「SEO コンテンツ 作り方」というキーワードで検索した場合、PAAには以下のような質問が表示されることがあります。

  • SEOコンテンツの作り方の手順は?
  • SEOコンテンツで最も重要なことは何ですか?
  • SEOコンテンツの記事構成はどうすれば良いですか?

これらの質問に的確に回答するコンテンツを作成することで、PAAからの流入を見込め、SEO効果を高められます。

コンテンツSEOでコンバージョン数を増やすコツ

コンテンツSEOでCV数を増やすコツは、以下の2つです。

  1. 効果測定と改善を繰り返す
  2. 優先度の高い記事からリライトする

それぞれみていきましょう。

コツ①:効果測定と改善を繰り返す

コンテンツSEOでCV数を増やすためには、効果測定と改善が欠かせません。
効果測定するためには、ターゲットページ(※)と指標を設定する必要があります。
※コンバージョン前にユーザーが必ず訪れるページ(トップページやサービスページなど)

さまざまなページから流入したユーザーは他ページで理解や検討の段階を経て、ターゲットページへたどり着きます。
事前に、どの指標でどれくらいの数値を目標とするかを明確にし、制作したコンテンツやターゲットページの変化を測定しましょう。

▼流入からCVまでのKPIツリー

測定の際は、以下の値を確認します。

  • 平均掲載順位
  • 表示回数(=ページビュー)
  • クリック率
  • 直帰率や離脱率
  • 滞在時間
  • CV率

なお、弊社では、プロによる綿密なデータ分析によるSEO戦略コンサルを展開しています。
SEOコンテンツを制作して成果アップを図りたい方は、ぜひご相談ください。

コツ②:優先度の高い記事からリライトする

公開した記事の内容を精査し加筆・修正を加えるリライトは、流入数を増やしてコンバージョンへとつなげるために有効です。
リライトの優先度が高い記事は、以下の通りです。

  • 平均掲載順位は高いが、クリック率が低い
  • 平均掲載順位は低いが、クリック率が高い

平均掲載順位が高くクリック率が高い場合は、検索結果に表示されるタイトルや紹介文を見直しましょう。
平均掲載順位が低くクリック率が高い場合は、上位記事を参考にコンテンツ内容の充実を図ります。

また、独自性のあるコンテンツを追加できないか、古い情報を掲載していないかなどをチェックし、最新の内容にアップデートしていくことも重要です。

弊社が支援したコンテンツSEOの成功事例

こちらは、宿泊施設を営む企業でコンテンツSEOを実施した際の成功事例です。

抱えていた課題

  • 新規ユーザーの集客手段がない
  • セッション数に変化がなかった

提案したプラン

毎月4記事のSEOブログ運用

成果

  • 約3年で95,000セッションを獲得した
  • 最高41件のCV獲得に成功した
  • 顧客から「ブログを見た」と反響があった

▼施策実行後の変化

弊社が企画・構成を担当し企業様で執筆を進めるかたちで、毎月4記事ずつSEO記事を投稿するブログ運用を提案しました。
しかし、リソース不足により執筆が進まない事態が発生したため、途中から宿泊業界に詳しいライターを弊社がアサインしました。

この施策により、企業様の負担を軽減しながら、目的であった新規ユーザー獲得を達成しています。
「ブログを見た」というお客様の声も増え、接客時にも効果を感じていただけました。

なお、弊社では他にもコンテンツSEOのプランが複数ございます。
企業の課題やビジネスに最適な戦略をSEOのプロが提案いたしますので、コンテンツを制作して集客したい方はぜひお問い合わせください。

まとめ:SEO対策を意識したコンテンツ制作で流入増加を図ろう

コンテンツSEOは、すでにホームページがあるなら始めやすく、正しく行えば成果が出やすい施策です。
ただし、SEO対策を意識したコンテンツ制作には検索エンジンに関する知識や構成のスキルが必要です。

弊社では、流入だけでなくCV数増加にも重きを置いたSEO戦略コンサルを展開しています。
社内のリソースが不足している場合にも無理なく続けられるプランもあるため、SEOコンテンツで集客を成功させたい方はぜひご相談ください。

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book この記事の監修者

澤田将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
オンラインゲームプラットフォームや3大通信キャリアの公式コンテンツプロバイダーなどの事業を経て、2015年に実家の家業を引き継ぐ形で帰国。
現在は三重県四日市市で受託型のウェブマーケティング会社、株式会社ベイスを経営。

得意分野はコンバージョン率(お問い合わせ率)の高い企業のホームページ運用。
豊富な経験で培った徹底したデータ駆動のマーケティング戦略で、これまでに数多くの企業のウェブ戦略立案から実行までを手がける。

LINE社認定のパートナーでもあり、これまで運用した企業アカウント数は500を超える。

代表挨拶ページはこちら

 

澤田将司|ベイス代表取締役 澤田|ベイス社長@行きたくなるオフィス研究中 中小企業マーケティングラボ

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