SNS運用

インバウンド集客ではどのSNSを使うべき?運用成功のポイントも解説

2025.05.07

インバウンド集客ではどのSNSを使うべき?運用成功のポイントも解説

新型コロナによる規制が解除されてから、日本を訪れる外国人観光客が年々増加しています。
これに伴い多くの企業が、「インバウンド集客」に取り組んでいます。
集客方法は複数ありますが、その1つがSNS運用です。

SNSは、他の集客方法に比べて気軽に始めやすいという特徴があります。
しかし、SNSを使ったインバウンド集客で成果を出すためには、専門の知識やノウハウも必要です。

この記事では、インバウンド集客にSNSが向いている理由をはじめ、活用すべきSNSの種類を紹介します。
SNS運用でインバウンド集客を成功させるためのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

インバウンド集客にSNSが向いている理由

インバウンド集客にSNSが向いている理由は、SNSの特性や便利な機能にあります。

SNSは拡散力に優れており、情報を多くの人へ届けられる点が特徴です。
世界中に大勢のユーザーがいるため、海外での認知拡大に適しています。

また、多くのSNSに実装されている機能「ハッシュタグ」を使えば、訪日を考えているユーザーにより情報を届けやすくなります。
外国語でのコメントやメッセージを通して信頼を築いたり、潜在顧客のニーズを把握したりといった使い方ができる点も魅力です。

特に、近年では訪日客がSNSを使って旅行情報を調べる傾向があります。
観光庁が行ったアンケート「旅行前に役立った情報源」では、下表のような結果になりました。

順位

情報源

回答率

1位

動画サイト

35.2%

2位

SNS

32.5%

3位

個人ブログ

27.4%

※2023年時点

SNSでは、旅行に行った人の体験談や、現地に住む人による街の紹介などが数多く共有されています。
訪日客は、このような「リアルな声」を求めてSNSで下調べをしていると推察できます。

引用元:日本政府観光局(JNTO)|2023年日本の観光統計データ

【インバウンド集客向け】運用すべきSNS5選

インバウンド集客向けの運用すべき主なSNSは、以下の5つです。

          それぞれの特徴を見ていきましょう。

          SNS①:Instagram

          アクティブユーザー数

          20億人以上 ※

          利用者が多い年代

          10代~30代

          利用者が多い国

          • インド
          • アメリカ合衆国
          • ブラジル
          • インドネシア
          • トルコ など

          ※2025年2月時点

          インバウンド集客において、まずおさえておきたいSNSはInstagramです。
          世界中で多くのユーザー数を抱えており、特にZ世代をはじめとして若い層に人気があります。

          Instagramは写真や動画投稿がメインとなるため、言語がわからない相手でも雰囲気や内容を伝えやすい点が特徴です。
          この特性を利用して、企業アカウントから写真やキャンペーンなどを発信するほか、ユーザーに利用してもらい口コミを発信してもらうといったアプローチも効果的です。

          SNS②:Facebook

          アクティブユーザー数

          30億人以上 ※

          利用者が多い年代

          20代~30代

          利用者が多い国

          • インド
          • アメリカ合衆国
          • インドネシア
          • ブラジル
          • メキシコ など

          ※2025年2月時点

          Facebookは世界中で最も利用者が多いSNSであり、幅広い国にユーザーが分布しています。
          実名登録をルールとしており、利用者側が信頼して使いやすいSNSです。
          また、投稿できるテキストが6万字とほかのSNSに比べて多いため、予約方法やツアーの流れなど詳細に説明したい場合に向いています。

          特にインバウンド集客においては、ユーザーの使う言語に合わせた「Facebookページ」が有効です。
          以下は、弊社がFacebook運用をサポートした企業様の例です。

          ▼Facebookページ(英語表示)

          ▼Facebookページ(繁体字表示)

          英語圏の方には英字のページ、中華圏の方には繁体字のページを表示することで、幅広いユーザーにアプローチすることに成功しました。
          言語専用のページがあることで情報が正確に伝わるだけでなく、ユーザーも質問をはじめとしたアクションを起こしやすくなるでしょう。

          SNS③:YouTube

          アクティブユーザー数

          25億人以上 ※

          利用者が多い年代

          20代~40代

          利用者が多い国

          • インド
          • アメリカ合衆国
          • ブラジル
          • インドネシア
          • メキシコ など

          ※2025年2月時点

          YouTubeはGoogleが運営している世界最大級の動画共有プラットフォームのため、インバウンド集客でも積極的に取り入れたいSNSの1つです。

          数十分の長尺動画が主流のため、施設や地域を実際に訪れた感覚を得られるコンテンツを配信できます。
          複雑なテキスト説明などを、視覚的に分かりやすく伝えられる点もメリットです。
          音声が日本語でも、外国語の字幕をつけることでインバウンド集客に利用できます。

          また、YouTubeはGoogleやsafariなどの検索結果でも表示されやすいことも特徴です。
          訪日前に旅行情報を調べていたユーザーが閲覧する可能性があるため、検索意図に合う内容の動画を用意しましょう。

          SNS④:X(旧Twitter)

          アクティブユーザー数

          5億人以上 ※

          利用者が多い年代

          10代~20代

          利用者が多い国

          • アメリカ
          • インド
          • インドネシア
          • イギリス
          • ブラジル など

          ※2025年2月時点

          Xは「リポスト」や「いいね」といったユーザーの反応により、すばやく拡散される特徴があります。
          特にトレンドのハッシュタグを効果的に使用すると、より多くの人の目に触れて認知拡大につながりやすくなります。

          また、短いテキストの投稿が主流のため、手軽に情報を伝えることが可能です。
          例えば、「現在の混雑状況」や「本日のイベント」などを外国語で発信すると、訪日客にリアルタイムで状況を届けられます。
          ユーザーとタイムリーなやりとりもしやすく、こまめに対応することでブランドの信頼性にもつながるでしょう。

          SNS⑤:小紅書(RED)

          アクティブユーザー数

          2億人以上 ※

          利用者が多い年代

          10代~30代

          利用者が多い国

          中国

          ※2024年時点

          小紅書(RED)はInstagramにEC機能を備えたSNSであり、中国からのインバウンド集客を狙うなら外せないツールです。

          中国では政府によるインターネット規制である「グレートファイアウォール」という検閲システムがあり、上章で紹介したSNSおよび中国国外のホームページは表示できません。
          そのため、中国では独自のSNSが発展しています。
          小紅書(RED)も中国で誕生・発展したSNSで、中国本土をはじめ台湾や香港といった中華圏で幅広く使用されています。

          小紅書(RED)では、体験談や感想などの口コミが数多く投稿されていることが特徴です。
          ユーザーはトレンドに敏感な20代・30代の女性が多く、口コミへの反応を通して消費者同士のコミュニティが築かれています。

          なお、弊社では、RED運用で必須のKOL(※)選出から取材後の投稿に関する監修までサポートしております。
          ※特定分野の専門知識を有するインフルエンサー
          中華圏でのインバウンド集客に注力したい方は、ぜひお問い合わせください。

          小紅書(RED)の特徴や活用アイデアについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしましょう。

          【関連記事】小紅書(RED/レッド)とはどんなアプリ?日本企業における活用アイデアも解説

          SNS運用でインバウンド集客を成功させるポイント

          SNS運用でインバウンド集客を成功させるための主なポイントは、以下の3つです。

          1. SNS運用の基本的なノウハウを獲得する
          2. ターゲットとする国や人に対する理解を深める
          3. インフルエンサーマーケティングを有効活用する

          それぞれ内容を解説します。

          ポイント①:SNS運用の基本的なノウハウを獲得する

          SNSで集客するためには、事前にSNSの運用方法やWebマーケティングの知識を学び、社内の体制を整えておく必要があります。
          SNSは拡散性が高いものの、伝えたいことをただ発信するだけでは十分に効果を発揮できません。
          市場調査やデータ分析を実施し、ニーズに合った投稿を戦略的に続けることが重要です。

          社内のリソースが不足している場合やノウハウを持った人材がいない場合は、外部へSNS代行を依頼する方法がおすすめです。
          代行会社を選定する際には利用したいSNSやターゲットの地域に応じて、運用実績や語学力の有無を確認して検討しましょう。

          なお、弊社では中華圏のインバウンド集客に欠かせない小紅書(RED)はもちろん、InstagramLINEなど多様なSNSで運用を支援した実績がございます。
          「効果につながるSNS運用支援」でインバウンド集客したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
          小紅書(RED)の運用代行についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしましょう。

          【関連記事】小紅書(RED/レッド)の運用成功は代行会社が鍵?依頼するメリットや選び方も

          ポイント②:ターゲットとする国や人に対する理解を深める

          SNSを使ったインバウンド集客では、ターゲットとする国や人に対する理解が必要です。

          地域に根付いている文化や宗教によっては、タブーとされる行いや差別的と捉えられる表現もあります。
          国や地域によっては、独自の法令がある場合も考えられます。

          そのため、下調べはもちろん、投稿前には言語や文化に詳しいネイティブによるチェックを入れ、誤解を招くような表現にならないよう注意してください。
          国や人について学ぶことでターゲットが求めているニーズへの理解も深まり、コンテンツの方向性を明確にするために役立つでしょう。

          ポイント③:インフルエンサーマーケティングを有効活用する

          SNSを使ったインバウンド集客には、インフルエンサーマーケティングが効果的です。
          インフルエンサーマーケティングとはその国や地域において影響力が高いインフルエンサーに施設や商品を紹介してもらう手法です。

          インフルエンサー自身にリアルな口コミを投稿してもらうことで、「この人がおすすめするなら利用してみたい」とフォロワーの購買意欲アップを狙えます。
          インフルエンサーを選ぶ際は以下のように属性を洗い出し、自社の商材とマッチする人物か慎重な検討が必要です。

          • 性別
          • 年代
          • ジャンル
          • 国や地域

          なお、中華圏ではインフルエンサーをKOL・KOCと呼びます。
          KOL・KOCを活用したマーケティング施策について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしましょう。

          【関連記事】中国SNSのKOL・KOCとは?日本企業が取るべき施策や活用時の効果も

          まとめ:インバウンド集客にはSNS運用が必須

          インバウンド集客を成功させるためには、SNS運用を戦略的に取り入れることが必須です。
          自社の商材やターゲットに適したSNSを選択し、投稿するコンテンツの方向性を固めていきましょう。

          弊社では、世界的にユーザー数が多いInstagramをはじめ、多様なSNSの運用支援を承っております。
          中華圏のインバウンド集客に活用できる小紅書(RED)運用代行のダウンロード資料もご用意しております。

          また、中華圏のインバウンド集客支援をさらに充実させるために小紅書(RED)運用担当者も募集中です。
          スキルを活かしてマーケティング分野で活躍したい方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

          【関連記事】【3ステップ】小紅書(RED/レッド)の企業アカウント作成ガイド!注意点も解説
          【関連記事】爆買いは終了?中国人観光客のインバウンド最新動向|おすすめの集客方法も
          【関連記事】SNS運用を始める企業は必見!メリット・デメリットや成功事例を解説

          book この記事の監修者

          澤田 将司

          株式会社ベイス 代表取締役社長

          マレーシア、クアラルンプールで起業。
          東南アジア向けオンラインゲームプラットフォームを立ち上げ、100万人超のユーザを獲得。

          中国で開発されたブラウザーゲームをマレーシアにて、欧米向けや東南アジア向けにローカライズ&カルチャライズし、日系最大のゲームパブリッシャーとなる。

          2015年に帰国。三重県四日市市にて実家の事業を引き継ぎ、第2創業として株式会社ベイスをWebマーケティング会社へと変革させた。

          常時500社以上のWebマーケティングに関わる中で、豊富な海外経験を基に企業の訪日外国人の集客需要に応える形で、さまざまなインバウンド向けマーケティングを立案・実行支援を行っている。

          近年ニーズが高い中国・台湾・香港からのインバウンド集客を得意とする。

           

          ▼代表挨拶ページ
          代表取締役 澤田将司

           

          ▼海外時代の取材記事
          マレーシア進出で気をつけるべき3つのこと–funnel澤田代表
          海外で起業した日本人はこんなにいる!注目のサムライ起業家10選
          funnel,モブキャストグローバルからPCオンラインゲーム事業譲渡を発表

           

          ▼SNS

          澤田将司|ベイス代表取締役 澤田|ベイス社長@行きたくなるオフィス研究中 中小企業マーケティングラボ

          さぁ、ご一緒に
          はじめましょう。

          具体的なご依頼だけでなく、売り方や集客に関することなど現状の課題についても気軽にご相談ください。