工務店の集客施策10選！ホームページなどの活用方法や成功事例を解説

昨今、インターネットやスマートフォンの普及により、ユーザーの情報収集方法も大きく変化しています。工務店同士の比較検討が容易になった分、「見学会に人が集まらない」「ホームページの集客がうまくいかない」などの悩みを抱えている方も多いでしょう。

この記事では、工務店の集客施策について成功事例を交えて解説します。工務店の集客にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

工務店の集客施策に必要な3つの準備

工務店の集客施策に必要な準備は、大きく分けて3つです。

• 購買行動の流れを理解する
• ペルソナとターゲット層を明確にする
• コンセプトを決定する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

準備①：購買行動の流れを理解する

インターネットの普及により、ユーザーの購買行動は多様化しています。まずは、ユーザーが抱える悩みや不安を理解することが重要です。

例えば、工務店を選ぶ際、多くのユーザーは次のような流れで行動していきます。

1. 住宅購入を検討する
2. 理想の家のイメージを固める
3. 住宅メーカーに対する情報収集する
4. 住宅メーカに問い合わせる
5. 予算を決める
6. 予算の範囲内で施工できる住宅メーカーを再度比較検討する
7. 住宅メーカーの特徴を把握し見極める
8. 住宅メーカーを決定する

適切な集客方法は、ユーザーの検討段階ごとによって異なります。効果を最大化させるためにも、上記の流れは最低限押さえておきましょう。

準備②：ペルソナとターゲット層を明確にする

次にペルソナとターゲット層を、下記に挙げるような観点から明確にします。

• 年齢
• 性別
• 職業
• 家族構成
• 行動パターン
• ニーズの把握　など

ペルソナやターゲット層が異なれば、訴求ポイントも変わってくるためです。例えば、子育て世帯をターゲットする場合、育児環境や教育施設へのアクセスなどがアピールポイントになるでしょう。

ニーズに適した情報発信は、ターゲットに対して効果的に訴求するために非常に重要です。誤った情報を提供すると興味や関心を削ぐだけでなく、信頼を失う可能性もあるため注意しましょう。

準備③：コンセプトを決定する

最後に次のような流れで、工務店の集客におけるコンセプトを決定します。

1. 自社の強みを把握する
2. ペルソナとターゲット層を考慮する
3. アピールポイントの選定する
4. コンセプトの設定する
5. クリエイティブの制作に反映する

工務店の集客で欠かせないのは「なぜ、この工務店に依頼をするのか」などユーザーの気持ちに寄り添うことです。この点を意識しつつ、アピールポイントや自社の強みを踏まえてコンセプトを決定しましょう。

工務店の集客方法10選

工務店の集客方法は、ターゲットや目的によって最適な施策が異なります。ここでは、工務店の集客方法10選を見ていきましょう。

集客方法	主なターゲット	目的
		認知拡大	情報提供	案件化	その他
ホームページ	インターネット利用者	✔	✔	✔	カスタマーサポート
SEO （検索エンジン最適化）	インターネット利用者	✔	✔	—	検索結果での上位表示 自社サイトへのアクセス増加
SNS （インスタグラムなど）	SNSユーザー	✔	✔	—	コミュニケーションの促進
屋外広告 （建築幕など）	近隣の通行人 車両の利用者	✔	—	—	地域密着の広告展開
紙広告 （チラシなど）	近隣住民 イベント参加者 通行人	✔	✔	—	来店促進など
交通広告 （電車など）	通勤・通学者 地域住民	✔	—	—	ブランドイメージの向上 来客促進
リスティング広告	インターネット利用者 特定のキーワードに興味関心を持つユーザー	—	✔	✔	自社サイトへのアクセス促進 コンバージョンの増加
ポータルサイト	インターネット利用者 特定の情報やサービスを求めるユーザー	✔	✔	—	自社サイトへのアクセス促進
イベント （住宅展示場など）	購買意欲のある顧客 見込み顧客 地域住民	✔	✔	✔	顧客との関係構築
営業担当者	見込み顧客 既存顧客	—	✔	✔	長期的な関係構築 ニーズの把握など

集客方法①：ホームページ

ターゲット	インターネット利用者（潜在層～顕在層）
目的	認知拡大 情報提供 顧客獲得
メリット	顧客に有益な情報を提供し、信頼関係を構築できる 時間や地理的な制約なくユーザーへアピールできる ブランドイメージの構築につながる
デメリット	制作・運営にコストと時間がかかる 訪問者数の増加にはSEO対策などが必要である

ホームページは工務店の顔として機能し、展示会への訪問や資料請求につなげる重要な役割を担います。他の集客方法を活用しても、最終的にホームページで情報収集するユーザーが多いため、集客の窓口として整えておくことが重要です。

その際、過去の施工実績やユーザーの悩みに対する解決策などを掲載することで、工務店の技術力や品質をアピールできるでしょう。

なお、弊社ではウェブサイト制作をサポートしております。成果の出るホームページ制作を検討している方は、ぜひご相談ください。

集客方法②：SEO（検索エンジン最適化）

ターゲット	インターネット利用者（潜在層～顕在層）
目的	認知拡大 自社サイトの上位表示 アクセス増加
メリット	長期的な効果が期待できる 自然流入からのアクセス増加を見込める
デメリット	成果が出るまでに時間がかかる 専門的な知識や対策が必要である

SEOはユーザーが特定のキーワードで検索した際に、自社のWebサイトを上位表示させるための手法です。

また、工務店の多くは地域に密着したビジネスです。そのため、「地域名＋工務店」などの検索結果で上位表示されるよう、ローカルSEO対策（MEO）も並行して進めましょう。

なお弊社ではSEO対策はもちろん、MEO対策にも対応しております。時間をじっくりかけながら、資産価値の高いコンテンツづくりを進めたい方はぜひご相談ください。

集客方法③：SNS（インスタグラムなど）

ターゲット	SNSユーザー（20代～50代など幅広い年代が利用）
目的	認知拡大 顧客獲得 コミュニケーションの促進
メリット	多様なコンテンツ（写真や動画など）で情報発信できる リアルタイムな対話やコミュニケーションができる
デメリット	運用に時間とリソースが必要である

SNS集客とは潜在層を中心に、主要なSNSを活用して集客する手法です。SNSによって利用しているユーザーの年齢層や相性の良い訴求内容は異なるため、どのSNS媒体を選定するかが重要になります。

• LINE
• Facebook
• Instagram
• Twitter
• YouTube
• Pinterestなど

また、主要なSNSプラットフォームは広告機能を提供しており、ターゲティングや広告配信が行えます。

とはいえ、SNS運用で成果を上げるためには、相応のノウハウが必要です。弊社では、ブランディングに効果的なSNS運用をサポートしております。ユーザー数が増加しているSNS集客に興味がある方は、ぜひご相談ください。

集客方法④：屋外広告（建築幕など）

ターゲット	近隣の通行人 車両の利用者　など
目的	認知拡大 地域密着の広告展開
メリット	高い視認性で目に留まりやすい 地域住民へ効果的にアプローチできる
デメリット	費用が高い 天候や環境によって視認性が変動する

屋外広告は、屋外空間を活用して工務店の集客を行う方法です。具体的な種類は、次のようなものが挙げられます。

• 建物の外壁
• 看板
• 街頭のポスター

また、電子表示器を使用して広告や情報を表示するデジタルサイネージもおすすめです。情報の更新や変更が柔軟に行え、視覚的に効率よく通行人の注意を引き、広告の認知度やインパクトを高められるでしょう。

集客方法⑤：紙広告（チラシなど）

ターゲット	近隣住民 イベント参加者 通行人　など
目的	認知拡大 製品・サービスの案内 来店促進　など
メリット	目に留まりやすい 特典や割引などで興味関心を引きやすい ターゲット層に直接アプローチできる
デメリット	持続性に欠ける 配布場所や数量に制約がある

紙広告は工務店の集客方法として、昔から人気のある方法の1つです。以下のような印刷物を活用し、地域住民に直接アプローチすることで集客効果が期待できます。

• 新聞
• 雑誌
• チラシ
• ポスター

配布後は問い合わせ数や来店数などの効果測定を進め、必要に応じてデザインやコピーの文言などを改善しましょう。

集客方法⑥：交通広告（電車など）

ターゲット	通勤・通学者 地域住民　など
目的	認知拡大 ブランドイメージの向上 来客促進など
メリット	広範なユーザーへアプローチできる 地域や路線を絞ると、より効率的にアプローチができる
デメリット	コストがかかる 混雑時や広告の位置によっては視認性が制限される

交通広告は、電車やバスなどの公共交通機関を活用して工務店の集客を行う方法です。多くの人々が日常的に利用する交通手段に広告を掲示することで、広範な層にアプローチできます。

工務店のターゲット層を考慮して、広告の掲示場所や路線を選定しましょう。

集客方法⑦：リスティング広告

ターゲット	インターネット利用者（顕在層） 特定のキーワードに興味関心を持つユーザー
目的	自社サイトへのアクセス促進 製品・サービスの販促 コンバージョンの増加
メリット	ターゲットを絞った広告表示ができる 効果測定がしやすい
デメリット	クリックや表示回数に応じた広告費用がかかる 競争が激しく、入札価格が高騰する可能性がある

リスティング広告は、検索エンジンやSNSなどのプラットフォーム上で、特定のキーワードに基づいて表示される広告です。ユーザーが関心を持ちそうな検索クエリに対して広告を表示できるため、ターゲットを絞り込んだ訴求ができます。

なお、弊社では広告効果を最大化するWeb広告運用をサポートしております。「成果があがらない」「費用対効果を最適化できない」とお悩みの方はぜひご相談ください。

集客方法⑧：ポータルサイト

ターゲット	インターネット利用者（顕在層） 特定の情報やサービスを求めるユーザー
目的	自社サイトへの集客 情報発信 認知拡大 製品・サービスの販促
メリット	広範なユーザーへアプローチができる ユーザーの利便性が向上する
デメリット	自社の情報が埋もれやすい 掲載コストがかかる

SUUMOやLIFULL HOME’Sなど住宅業界に特化したポータルサイトを活用して、工務店の集客を行う方法もあります。ただし、活用している工務店が多いため、自社が埋もれないように差別化施策の強化も並行して行いましょう。

集客方法⑨：イベント（住宅展示場など）

ターゲット	購買意欲のある顧客 見込み顧客 地域住民など
目的	商品やサービスの紹介・販売 顧客との直接の対話や関係構築 認知拡大
メリット	顧客と信頼関係を構築しやすい すくい上げた顧客の声や反応を他の施策にも還元できる
デメリット	予算やリソースの面で負担が発生する 開催場所や時期などによっては集客数を確保しにくい

イベントは顧客接点を創出する集客手法の1つであり、工務店の認知拡大や見込み顧客の獲得に効果的です。工務店が開催・参加するイベントは、主に次の3つが挙げられます。

• 展示会
• 勉強会
• 相談会

また、コロナ禍後はオンライン上で内覧できる、バーチャル見学ツアーも急増中です。ユーザーへより多くの選択肢を提示できるよう、イベント手法を検討していきましょう。

集客方法⑩：営業担当者

ターゲット	潜在顧客 既存顧客など
目的	認知拡大 顧客獲得 売上向上 長期的な関係構築 ニーズの把握　など
メリット	顧客のニーズや要望に合わせた提案ができる 信頼関係を築き、リピート購入や口コミにつながる
デメリット	相応のビジネススキルや商材知識が必要である リソースの確保が難しい

営業担当者は直接顧客と対話し、工務店の魅力やサービスを伝える役割を担っています。最終的な購買の決め手は、営業担当者の人柄や信頼感となるケースが少なくありません。

良好なコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、人生最大の買い物を誠実かつ丁寧にサポートする営業担当者を育成していきましょう。

工務店の集客における成功事例

下表は実際に弊社が支援し、集客に成功した工務店の例です。

集客方法	成果
Webサイト運用	CV数が0件から200件以上に増加
SEO	PV数が5.14倍以上に増加し、CVを誘発させるページへの遷移数も2.86倍に増加
チラシ集客	Googleアナリティクスでチラシ効果を計測し、PDCAサイクルを回して効果を最大化
Web広告	データ活用とリマーケティング広告により、CPAの低下と広告効果の向上を実現
LINE運用	LINEからの導線を整え、来場予約数が約3倍増加

各事例の詳細や成功に至ったコツについて知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

【関連記事】工務店の集客事例5選！CV数を増やし費用対効果も上げるコツを解説

まとめ：工務店の集客は継続的なアプローチが大切

工務店の集客は単一の方法に頼らず、複数の施策を組み合わせることで成果が上がりやすくなります。データに基づいた効果測定と改善を繰り返しながら、自社の強みを活かし集客戦略を継続しましょう。

BASEでは、持続可能なマーケティングを実現するために、お客様が継続して実施できる「仕組みづくり」を重視しています。「集客がうまくいかない」「自社リソースでは効果的な施策が実行できない」など悩みに寄り添い、誰もが再現できる集客体制をサポートします。

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