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中国で人気のSNS一覧|弊社の最新の取組事例を紹介

2025.06.06

中国で人気のSNS一覧|弊社の最新の取組事例を紹介

中国では政府がインターネット規制を進めており、利用できるSNSが限られています。
そのため、中国のデジタル上で商品やサービスをアピールするためには、乗り越えなければならない壁が多く存在します。

しかし、中国国内で人気のSNSならば、日本からでも少ない負担で始めることが可能です。
現在中国のSNS市場は大きく成長しており、参入する日本企業も増えています。

この記事では、中国で人気のSNSアプリの特徴やSNSを活用するメリットを解説します。
成功させるポイントや弊社における最新の取り組み事例もあわせて紹介するため、中国SNSで集客したい方はぜひ参考にしてください。

中国で人気のSNSアプリ一覧

中国では、世界中で使用されているInstagramYoutubeをはじめとした各種SNSアプリが利用できません。
利用不可の理由は、中国政府によるインターネット規制「グレート・ファイヤーウォール」があるためです。

そのような背景から、中国では独自のSNSが誕生し、近年大きく発展しています。
特にユーザー数が多く人気の高いSNSは、下表の5つです。

SNSのイメージ

月間アクティブユーザー数

小紅書(RED/レッド)

中国版Instagram

2.18億人

微信(WeChat)

中国版LINE

10.26億人

抖音(Douyin)

中国版TikTok

8.05億人

微博(weibo)

中国版X(旧Twitter)

4.87億人

哔哩哔哩(bilibili)

中国版YouTube

3.36億人

それぞれ詳しく見ていきましょう。

SNSアプリ①:中国版Instagram「小紅書(RED/レッド)」

月間アクティブユーザー数

2.18億人

性別分布

  • 女性65.0%
  • 男性35.0%

利用率が多い年代

10代~30代

※参照期間:2024年Q3平均MAU数

小紅書(RED/レッド)は、中国人女性を中心に人気を集めているSNSです。
写真や動画から情報を得やすいデザインから「中国版Instagram」と認識されています。

REDでは商品レビューや体験談などのリアルな口コミをチェックできるうえ、EC機能を使ってその場で購入することも可能です。
人気のある投稿テーマは、下記のように多種多様です。

  • コスメ
  • ファッション
  • 旅行・レジャー
  • 運動・フィットネス
  • ライフスタイル など

若年層をはじめ、都市部で子育てするママ層にもユーザーが多く、トレンドに敏感な女性たちの必需品ともいえるアプリです。
現在中国では、欲しいものや気になる情報があるとき、検索エンジンのかわりにREDを利用してそのまま購入に至るユーザーも増えています。

なお、弊社では、中国市場での集客を効果的に行いたい企業様に向けたRED運用サポートを展開しております。
小紅書(RED)を利用して成果をアップさせたい方はぜひご相談ください。

SNSアプリ②:中国版LINE「微信(WeChat)」

月間アクティブユーザー数

10.26億人

性別分布

  • 女性46.0%
  • 男性54.0%

利用率が多い年代

20代~40代

※参照期間:2024年Q3平均MAU数

微信(WeChat)は、メッセージのやり取りを主体とした人気のSNSです。
中国版LINEとも称されており、日常の連絡をはじめライフスタイルに欠かせないツールとなっています。
また、WeChatの「ミニプログラム」では内部にあるアプリを利用することで、メッセージや通話に加え以下のような機能の使用が可能です。

  • オンラインショッピング
  • 支払い・送金
  • タクシーやチケットの予約
  • オンライン診察
  • 税金関係の申請
  • デリバリー依頼
  • ゲーム
  • モーメント(LINEのタイムラインに似た機能)

また、LINEのように企業公式アカウントも作成できるため、キャンペーンや商品のアピールなどでも役立ちます。

SNSアプリ③:中国版TikTok「抖音(Douyin)」

月間アクティブユーザー数

8.05億人

性別分布

  • 女性49.5%
  • 男性50.5%

利用率が多い年代

10代~30代

※参照期間:2024年Q3平均MAU数

抖音(Douyin)はTikTokと運営母体が同一であり、ショート動画をメインとした人気のSNSです。
TikTokよりも先に開発され、中国の国民性や環境にフィットした機能性を備えています。

注目したいポイントは、パーソナライズ化された動画推薦のしくみです。
Douyinではユーザーの好みや傾向が自動で分析され、興味をひく動画が次々に表示されます。
人気の動画テーマは、以下の通りです。

  • コスメ
  • ファッション
  • 健康
  • 音楽・ダンス
  • グルメ
  • スポーツ
  • ビジネス

年代や性別により、人気のあるテーマは多岐に渡っています。
また、いくつもの動画を続けて視聴し、滞在時間がつい長くなってしまう中毒性の高さが特徴です。

さらに、ライブコマース機能があり、インフルエンサーが紹介した商品をそのまま購入することも可能です。
リアルタイムのやりとりで、ユーザー側は不安や疑問を解消したうえで納得して購入できます。
ストア機能があり、商品の管理から販売までを一元で行えるため、商品を販売したい企業にとってもメリットのあるSNSです。

SNSアプリ④:中国版X「微博(weibo)」

月間アクティブユーザー数

4.87億人

性別分布

  • 女性56.7%
  • 男性43.3%

利用率が多い年代

20代~30代

※参照期間:2024年Q3平均MAU数

微博(weibo)は、2,000字以内のテキストと画像投稿をメインとしたSNSです。
X(旧Twitter)に似ており、話題性の高いニュースやトレンドなどの情報収集にも適しています。
人気があるテーマは、以下の通りです。

  • ニュース
  • エンターテインメント
  • ファッション
  • 美容
  • ビジネス
  • テクノロジー
  • 政治・社会問題

話題性の高いトピックについての情報を得やすく、若年層からビジネス層までトレンドや情勢に敏感なユーザーたちから支持を集めています。

また、Xと同様に、リポスト機能やハッシュタグ機能で情報を拡散させやすい点が特徴的です。
タイムラインにはフォローしているアカウントの投稿のみが集約されるため、把握したい情報だけを日常的に収集することも可能です。

例えば、情報を把握しておきたい企業の情報があれば、企業アカウントをフォローしておくといった使い方が挙げられます。
企業としても、すでに興味・関心の高いユーザーへ効果的な情報を発信できるため、信頼関係の構築にも適しているといえるでしょう。

SNSアプリ⑤:中国版YouTube「哔哩哔哩(bilibili)」

月間アクティブユーザー数

3.36億人

性別分布

  • 女性49.1%
  • 男性50.9%

利用率が多い年代

10代~30代

※参照期間:2024年Q3平均MAU数

哔哩哔哩(bilibili)は、中国版YouTubeと称される動画共有プラットフォームです。
サブカルチャーが好きな若年層を中心に人気がありますが、近年では利用者層の幅が広がっています。
人気の動画テーマは、以下の通りです。

  • アニメ
  • ゲーム
  • 旅行
  • 運動・フィットネス
  • 音楽・ダンス
  • 育児・教育

bilibiliの主なユーザー層であるZ世代が社会人へとなるにつれ、アニメ・ゲーム以外の動画も視聴されやすくなっています。
そうした変化にともない、現在中国では数多くの企業がZ世代へアプローチする手段として、bilibiliでのプロモーションを展開しています。

日本企業が中国のSNSでマーケティングを行うメリット

日本企業が中国のSNSでマーケティングを行う主なメリットは、以下の3つです。

  1. 巨大な市場へ効率的にアプローチできる
  2. 企業や商品への信頼性を高められる
  3. 効果的に購買促進できる

前述したインターネット規制により、中国では海外のホームページやSNSが使用できません。
ホームページへ誘導するのなら中国国内へサーバーを置く必要があり、費用も手間も大幅にかかってしまいます。
その点、中国のSNSならば手軽にスタートでき、素早いスピードでユーザーに情報を届けることが可能です。

また、SNSでは適切にコミュニケーションを重ねていくことで、ユーザーからの信頼性も得られます。
特に中国では、他人のレビューにより購入を決める人も多いため、戦略次第では爆発的に話題となり大きな成果へつながる可能性もあるでしょう。

さらに、訪日客は事前にSNSで調査する傾向があるため、インバウンド集客にもSNSの活用は効果的です。
中国人観光客のインバウンド需要について最新動向が知りたい方は、ぜひこちらの記事もあわせてチェックしましょう。

【関連記事】爆買いは終了?中国人観光客のインバウンド最新動向|おすすめの集客方法も

中国SNSの運用を成功させるポイント

中国SNSの運用を成功させるポイントは、以下の3点です。

  1. 国と人を理解する
  2. 中国語が堪能な担当者を配置する
  3. KOC・KOLを有効活用する

なお、弊社では、中国におけるマーケティングの知見をもつスタッフによるREDサポートに注力しております。
「中国SNSの知識をもつ人材が社内にいない」とお困りの方もお気軽にお問い合わせください。

ポイント①:国と人を理解する

中国では日本国内とは価値観やルールが異なるため、理解したうえで情報発信していく必要があります。
特に意識しておきたいことは、政府による検閲体制です。
政府の政策批判にとれるような内容は非常にセンシティブであり、場合によっては削除や検索で表示されないといった対処を受ける可能性が考えられます。

実際に、アメリカが中国製品へ追加関税を発表した際には、関連するキーワードでの検索ができない状態になりました。
中国SNS運用を成功させるためには、中国の社会情勢や経済動向を把握しましょう。

また、中国では「口コミ文化」が根付いており、商品を購入する前にはSNSで使用者の声を確かめる傾向があります。
発信するコンテンツの作成や戦略立案の際には、意識してみることをおすすめします。

ポイント②:中国語が堪能な担当者を配置する

中国SNSの運用を成功させるためには、中国語が堪能な担当者も欠かせません。
些細なニュアンスの違いが判断できないと意図していない意味合いで情報が認識されたり、炎上へとつながったりする可能性が出てきます。

また、SNSではコメントやダイレクトメッセージのやりとりが信頼性に直結します。
翻訳できるツールもありますが、齟齬なく読み取り適切に返答するためには、中国語が問題なく使用できる人材が必要不可欠です。

ポイント③:KOC・KOLを有効活用する

中国SNSの運用を成功させるためには、フォロワーが多く影響力の高いKOC・KOLを活用した戦略が効果的です。
KOCが一般の消費者視点でコンテンツを発信する一方、KOLは特定ジャンルの知識やスキルを活かした専門性の高いコンテンツを発信します。

分類

KOC

KOL

専門性

KOLほどはない

特定分野において高い

コンテンツ

消費者視点ならではの親近感があるレビュー

専門的視点のハイクオリティなコンテンツ

フォロワー数

数万人~

数百万人~

ユーザーに与える影響

  • 自分のライフスタイルと照らし合わせて想像できる
  • レビューの信憑性が高く安心できる
  • 専門性の高い情報により納得して購入できる
  • より多くのフォロワーに認知される

口コミ文化が根付いている中国では、KOC・KOLを起用したプロモーションが盛んです。
説得力のある解説や実際の使用感について影響力をもった存在から聞くことで、購買意欲がアップし購入・申し込みなどの行動につながる場合もあります。
KOC・KOLを活用した施策で得られる効果について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

【関連記事】中国SNSのKOL・KOCとは?日本企業が取るべき施策や活用時の効果も

弊社が支援した中国SNSの運用事例

レジャー施設を運営する企業を支援する際、訪日中国人観光客へ向けて「ユーザー体験」を発信するためにKOLを活用した戦略を提案いたしました。
弊社では、データを活用した運用に加え、KOL施策に対して以下のサポートを実施しました。

  • 適したKOLの選定
  • KOLによる取材への同行
  • 投稿・拡散の監修

特に、KOLの選定は拡散力やコンバージョンに直接的にかかわるため、弊社で適切なユーザーをピックアップしております。

▼KOLピックアップの例

また、中国人観光客の消費動向は、いわゆる爆買いとよばれる「モノ消費」から、体験型の「コト消費」へ変化しつつあります。
そのため、投稿内容には以下のような内容をはじめとして、日本旅行での「体験」に焦点を当てています。

  • レジャー施設併設の宿泊施設で味わえる地場食材を利用した料理
  • レジャー施設の体験とリンクしたゲストルーム

KOLの臨場感がある投稿により、中国国内での認知拡大を図り、利用促進を目指しているところです。

まとめ:中国のSNSは規制が多く運用ハードルが高い

中国ではグレート・ファイアウォールにより、インターネットが規制されていることを理解しておくことが大切です。
場合によっては、SNSでも規制がかかるケースも考えられるため、運用のハードルは高くなりがちです。

なお、弊社では、これまで培ったマーケティングノウハウを活かしたRED運用サポートを実施しております。
サポート内容について知りたい方向けに、「RED運用サポート資料」もご用意しております。

また、弊社では中国SNSのサポートにより一層注力していくために、RED運用担当者を募集中です。
中華圏のマーケティングで活躍したい方は、採用ページをぜひご覧ください。

【関連記事】小紅書(RED/レッド)とはどんなアプリ?日本企業における活用アイデアも解説 
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book この記事の監修者

澤田 将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
東南アジア向けオンラインゲームプラットフォームを立ち上げ、100万人超のユーザを獲得。

中国で開発されたブラウザーゲームをマレーシアにて、欧米向けや東南アジア向けにローカライズ&カルチャライズし、日系最大のゲームパブリッシャーとなる。

2015年に帰国。三重県四日市市にて実家の事業を引き継ぎ、第2創業として株式会社ベイスをWebマーケティング会社へと変革させた。

常時500社以上のWebマーケティングに関わる中で、豊富な海外経験を基に企業の訪日外国人の集客需要に応える形で、さまざまなインバウンド向けマーケティングを立案・実行支援を行っている。

近年ニーズが高い中国・台湾・香港からのインバウンド集客を得意とする。

 

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