Web広告

Amazon DSP広告とは?特徴や始め方を解説!配信面や注意点も

2025.07.02

Amazon DSP広告とは?特徴や始め方を解説!配信面や注意点も

Amazomといえば、日本でも数多くの利用者が存在する、世界最大級のオンラインショッピングサイトです。
ユーザーが多いため広告効果も高く、中でもAmazon DSP広告はAmazon内外どちらにも有効とされています。
しかし、広告の種類は多岐にわたっているため、「Amazon DSP広告については詳しく知らない」という方もいるでしょう。

この記事では、Amazon DSP広告とは何かについて、特徴や始め方を踏まえながら解説します。
配信面や注意点もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

Amazon DSP広告とは

Amazon DSP広告では膨大なデータをもとにAmazon内はもちろん、外部にも広告を掲載し、幅広いユーザーに対してアプローチできます。
Amazon DSP広告について押さえておきたいポイントは、以下の3つです。

  1. 【基礎知識】DSP広告の仕組み
  2. Amazonスポンサー広告との違い
  3. 配信できる広告の種類

それぞれ詳しく見ていきましょう。
代表的なWeb広告の種類やそれぞれの特徴について詳しく知りたい方は、下記の記事もぜひご覧ください。

【関連記事】【一覧表付き】代表的なWeb広告の種類|特徴や費用・出稿媒体も解説!

【基礎知識】DSP広告の仕組み

DSP広告は広告主のプラットフォームと、広告を配信する枠を持ったWebサイトが連携する仕組みになっています。
つまり、広告を配信したい需要に対して、広告枠を提供して収益を獲得したいという供給によって成り立っているのです。

広告枠を持ったWebサイトは、SSP(Supply-Side Platform)と呼ばれ、訪問したユーザーのデータをDSP広告側のプラットフォームに提供します。
DSP広告側は、受け取ったデータをもとに最適な広告を選択し、SSPの持つ枠へ入札することが可能です。
DSP広告の利用者は効率良く広告を展開でき、SSP側は高い収益を得られるため、双方にメリットがあります。

Amazonスポンサー広告との違い

Amazon DSP広告とスポンサー広告における配信面の違いは、下表の通りです。

Amazon DSP広告

スポンサー広告

スポンサープロダクト広告

スポンサーブランド広告

スポンサーディスプレイ広告

Amazon外

TOPページ

検索結果ページ

商品ページ

Amazon DSP広告は連携している外部サイトでも配信できるため、より多くのユーザーに発信できます。
年齢・性別などの条件やAmazon内外の配信先といった、調整を細かくできる点も特徴です。

一方、スポンサー広告では、基本的にAmazon内での配信に特化しています。
そのため、購買意欲の高いユーザーに対するアプローチを強化したい場合には、スポンサー広告が有効です。

なお、弊社では、Amazon DSP広告やスポンサー広告に対応した、Web広告全般の運用をサポートしています。
着実に運用効果を高め、売上の向上を目指したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

配信できる広告の種類

配信できる広告の種類および特徴は、下表の通りです。

広告の種類

特徴

静止画バナー広告

  • 配信面はAmazon内外どちらにも出稿可能
  • 遷移先はAmazon内外どちらにも対応

コマース広告

  • ASIN(Amazon独自の商品識別コード)があれば広告の自動生成が可能
  • 広告内に価格・レビューなどの情報を表示可能

動画広告

  • 配信面はAmazon外のみに出稿可能
  • より視覚的な訴求が可能

静止画バナー広告はAmazonの商品・ストアページだけでなく、自社ホームページなどへのリンクも設定できます。
そのため、Amazonに出品していない広告主の場合でも利用可能です。

コマース広告であればバナーを制作せずに利用できるため、導入しやすくなっています。
直接カートに遷移させることもでき、購買につなげやすいのも特徴です。
動画広告はAmazon外のみの出稿ですが、商品やブランドの魅力を伝えることに長けています。

このように各広告で特徴が異なるため、それぞれ把握したうえで最適な広告を出稿しましょう。
なお、動画広告のポイントについて知りたい方は、下記の記事もあわせてチェックしてください。

【関連記事】【主要5媒体】動画広告のフォーマット別入稿規定!運用の成功事例も解説

Amazon DSP広告の特徴

Amazon DSP広告の特徴は、以下に挙げる3つです。

  1. Amazonの購買データをターゲティングに活用できる
  2. 商品を販売していなくても配信できる
  3. 配信面の選択肢が広がり潜在層にもリーチできる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

特徴①:Amazonの購買データをターゲティングに活用できる

Amazonではあらゆる商品が販売されており、膨大な量の購買データを保有しています。
データの数は多ければ多いほどターゲティングの精度も高まるため、Amazonの有する情報を活用できるのは大きなメリットです。

もちろん広告主の蓄積したデータも利用できるので、双方を掛け合わせ、より効果的な運用を実現しましょう。

特徴②:商品を販売していなくても配信できる

Amazon DSP広告は、エンデミック・ノンエンデミックいずれの場合でも配信できます。
エンデミックとはAmazon内で商品を販売している広告主のことで、販売していないのがノンエンデミックです。
それぞれでAmazon DSP広告の活用がおすすめな方は、下表の通りです。

エンデミック

  • 年齢・性別などを細かく設定して配信したい方
  • スポンサー広告以外の枠を利用して認知を拡大したい方
  • Amazon以外からの集客を強化したい方

ノンエンデミック

  • Amazonの利用者を自社ホームページなどに誘導したい方
  • 自社だけでなくAmazonのビッグデータも活用して販売を促進したい方

ただし、自社ホームページへの誘導として、販売機能のあるECサイトは設定できないため注意が必要です。
Amazonで商品を販売していないとしても集客には効果的なため、まだAmazon DSP広告を導入していない場合は積極的に利用を検討しましょう。

特徴③:配信面の選択肢が広がり潜在層にもリーチできる

Amazon内外それぞれの配信面は、下表の通りです。

Amazon内

  • TOPページ
  • 検索結果ページ
  • 商品ページ
  • タイムセールページ
  • 決済完了ページ など

Amazon外

  • Amazon Publisher Services※1
    • ECサイトや比較サイト
    • 大手ブログやニュースメディア
    • 専門情報サイト
    • ショッピングアプリや、ライフスタイル、ゲームなどの人気アプリ
  • Google Ad Exchange※2
    • Yahoo!ニュース、LINE NEWSなどの大手ニュースサイト
    • 大手ブログサイト
    • ポータルサイト
    • 動画配信サイト
    • ゲームアプリ、SNSアプリ など

※1 Amazon Publisher Services(APS) は、Amazonの広告主がAmazon外の多様なチャネルでリーチを広げたい場合に利用されるため、その広告は幅広いウェブサイトやアプリに掲載される可能性があります。
※2 Google Ad Exchange (AdX) は、Googleが運営する広告枠のリアルタイム入札(RTB)プラットフォームです。広告収益を最大化したいと考えている、大量のトラフィックを持つパブリッシャーが利用する傾向にあります。

Amazon内外どちらにも広告を配信できるため、選択肢が広がります。
上述した特徴①②とあわせると、潜在層に対する効果的なアプローチが可能です。
認知拡大を目指しながら、効率良く売上向上にもつなげたい場合は、Amazon DSP広告を上手く活用しましょう。

Amazon DSP広告の始め方

Amazon DSP広告を始める方法は、Amazonもしくは広告代理店への依頼いずれかのみです。
直接Amazonに依頼する場合は、最低出稿価格が300万円に設定されています。
広告代理店への依頼であれば、少額から始めることも可能です。

また、インプレッション課金方式となっているため、広告表示1,000回ごとに費用が発生します。
広告代理店の場合は運用にかかる費用も追加されますが、専門家に任せられるためノウハウがなくても安心です。
自社の状況に応じて、Amazonまたは広告代理店のどちらに依頼するかを決めましょう。

引用先:Amazon Advertising|広告媒体資料 (2023年10-12月期)

Amazon DSP広告の注意点

Amazon DSP広告は、短期的な効果が見込めるわけではない点に注意が必要です。
あくまで、Amazon外の潜在層に対するアプローチと、中長期的な顕在層の増加を目的にしています。

短期的な収益獲得のために導入すると、思うように効果を得られない可能性があります。
自社の目的を踏まえ、最適な広告戦略を選択しましょう。

Amazon DSP広告を始めるなら弊社ベイスへ

Amazon DSP広告を始めたいものの、自社にノウハウを有していない場合には、運用代行会社への依頼も選択肢の1つです。
Amazonのデータを利用できるのが特徴として挙げられますが、上手く活用できなければあまり意味がありません。
その点、専門家へ依頼すれば、データを活用しながら効果的な運用につなげられます。

なお、弊社では、広告運用歴20年以上のエキスパートによる、Web広告運用サポートを実施しています。
広告運用を成功に導きたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ:Amazon DSP広告では中長期的な顕在層の増加が期待できる

Amazon DSP広告では、Amazonの膨大なデータを活用できるため、より精度の高いターゲティングを実現可能です。
結果として、中長期的な顕在層の増加が期待でき、売上拡大にもつながります。

なお、弊社のWeb広告運用サポートでは、改善提案まで継続的に支援いたします。
広告の運用効果を高め、集客力を強化させたい方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。

【関連記事】Web広告出稿に必要な準備や流れとは?素材の基本的な作り方も解説
【関連記事】Facebook広告を代理店経由で配信する方法!広告代行会社が徹底解説
【関連記事】SEOとリスティング広告の違いを5つの観点から解説!上手な使い分け方も

book この記事の監修者

澤田将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
オンラインゲームプラットフォームや3大通信キャリアの公式コンテンツプロバイダーなどの事業を経て、2015年に実家の家業を引き継ぐ形で帰国。
現在は三重県四日市市で受託型のウェブマーケティング会社、株式会社ベイスを経営。

得意分野はコンバージョン率(お問い合わせ率)の高い企業のホームページ運用。
豊富な経験で培った徹底したデータ駆動のマーケティング戦略で、これまでに数多くの企業のウェブ戦略立案から実行までを手がける。

LINE社認定のパートナーでもあり、これまで運用した企業アカウント数は500を超える。

代表挨拶ページはこちら

 

澤田将司|ベイス代表取締役 澤田|ベイス社長@行きたくなるオフィス研究中 中小企業マーケティングラボ

さぁ、ご一緒に
はじめましょう。

具体的なご依頼だけでなく、売り方や集客に関することなど現状の課題についても気軽にご相談ください。