GoogleやYahoo!などの主要な媒体では、動画広告が数多く利用されています。
しかし、実際に自社で取り入れるとなると種類やフォーマットが複雑で、二の足を踏んでしまうという方もいるでしょう。
この記事では、GoogleやYahoo!をはじめとする、主要5媒体における動画広告のフォーマット別入稿規定を解説します。
動画広告フォーマットの分類や運用に成功した事例もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
広告媒体によってさまざまなフォーマットがありますが、分類としては以下の2つが挙げられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
なお、弊社では費用対効果を最適化するための、ウェブ広告運用コンサルを実施しています。
正確な分析により広告効果を向上させたい方は、弊社までご相談ください。
インストリーム広告は、動画コンテンツの再生前後や途中で流れるタイプです。
動画の視聴には広告を再生する必要があるため、ユーザーからの認知拡大に効果を発揮します。
例えば、YouTubeであれば5秒後にスキップできるものや、最後まで視聴しなければならない形式があり、目的や料金に応じて選択可能です。
多くのユーザーに広告を視聴してもらえるよう、動画の冒頭部分には注力して制作しましょう。
アウトストリーム広告は、ホームページやSNSで配信されるタイプです。
あらかじめホームページ上に設定されている広告枠や、コンテンツの上下などに表示されます。
配信先が多いため、より多くのユーザーにリーチできる点がメリットです。
また、インストリーム・アウトストリームの両方で利用される、オーバレイ広告も存在します。
YouTubeのインストリーム広告であれば、動画の下部に半透明で表示させる形式です。
アウトストリーム広告であれば、ページの切り替え時にポップアップとして配信されるなど、画面を覆うように表示されます。
広告を表示させたい場所に応じて、最適な種類を選択しましょう。
以下に挙げる主要5媒体について、動画広告のフォーマット別入稿規定を紹介します。
全フォーマットに対応した、標準的な動画の長さやアスペクト比は下表の通りです。
動画の長さ |
15秒 |
アスペクト比 |
16:9 |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
特徴 |
長さ |
アスペクト比 |
|
スキップ可能なインストリーム広告 |
再生から5秒後にスキップが可能 |
長さの上限なし(3分未満が推奨) |
16:9〜9:16 |
スキップ不可なインストリーム広告 |
広告のスキップが不可 |
6秒〜15秒 |
16:9〜9:16 |
インフィード動画広告 |
|
長さの上限なし |
16:9または4:3が推奨 |
バンパー広告 |
6秒以内で再生され、広告のスキップが不可 |
6秒以下 |
16:9〜9:16 |
アウトストリーム広告 |
モバイル専用広告で、Googleが連携しているホームページに表示 |
長さの上限なし |
16:9〜9:16 |
マストヘッド広告 |
|
広告の種類が豊富で、さまざまなタイプの動画に対応しています。
GoogleだけでなくYouTubeも含まれているため、注意してください。
長さ |
アスペクト比 |
|
バナー(運用型) |
最小5秒~最大60秒 |
|
バナー(予約型) |
最小5秒~最大60秒 |
|
レスポンシブ |
最小5秒~最大60秒 |
|
スマートフォン版のYahoo! JAPANトップページをはじめ、関連するサービスに広告を配信できます。
広範囲のユーザーに対して訴求したい場合は、Yahoo!への出稿も検討しましょう。
長さ |
アスペクト比 |
|
Facebookフィード |
240分以内 |
16:9〜9:16 |
Facebook Marketplace |
240分以内 |
16:9〜9:16 |
Facebookインストリーム |
5秒~10分 |
16:9〜9:16 |
Facebookストーリーズ |
1秒~120秒 |
1.91:1~9:16 |
Facebook検索結果 |
240分以内 |
1:1 |
Facebookでは、他の広告媒体と比較しても、長時間の動画を出稿できます。
Instagramでの動画広告配信も可能なため、あわせてチェックしましょう。
長さ |
アスペクト比 |
|
独立した動画広告 |
|
|
ウェブサイトボタン付きの動画広告 |
|
|
アプリボタン付きの動画広告 |
|
|
カンバセーションボタン付きの動画広告 |
|
16:9 |
投票付きの動画広告 |
|
(モバイル端末のタイムラインでは、1:1は16:9にトリミング) |
Xでは、他の広告媒体にはない独自の機能が特徴です。
動画広告に加えて投票などの機能を利用したい場合は、Xでの出稿を検討しましょう。
長さ |
アスペクト比 |
|
Card |
最低5秒〜最大600秒 |
16:9 |
Spuare |
最低5秒〜最大600秒 |
1:1 |
Vertical(バーティカル) |
最低5秒〜最大600秒 |
9:16 |
LINEのユーザー数は、2024年3月末時点で9,700万人にのぼっています。
幅広いユーザー層へアプローチしたい場合は、LINEへ動画広告を出稿しましょう。
なお、弊社はLINE公認の認定パートナーとして、LINE運用サポートの体制を構築しています。
LINE運用を成功させたい方は、「LINE公式アカウント運用 虎の巻」をぜひご覧ください。
また、LINE広告における入稿規定についての詳細を知りたい方は、下記の記事もあわせてチェックしましょう。
【関連記事】LINE広告の入稿規定一覧!メディア別・フォーマット別・目的別に解説
動画広告の成功事例として、フォーマット別に以下の2つを紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
業種 |
住宅会社 |
予算 |
80万円 |
課題 |
認知獲得やブランディング |
戦略としてYouTube広告を視聴完了したユーザーに、リマーケティング広告を配信しました。
結果、確実に興味のあるユーザーに訴求したことで、CVR(※)が通常の0.3%から2倍にあたる0.6%台にまで上昇しています。
※アクセスしたユーザーのうち、どのくらい購入や契約などの成果につながったのかを表す指標
動画広告は配信するだけでなく、視聴データを有効的に活用しましょう。
業種 |
テーマパーク |
予算 |
60万円 |
課題 |
ストーリーズ広告はユーザーの視聴時間が短く、なかなかLPに飛んでもらえない |
ストーリーズ広告と静止画バナーでLPへの誘導回数をKPI(※)にするのではなく、動画に伝えたい情報を盛り込む戦略に変更しました。
※目標到達成までの、各プロセスにおける達成度や評価を表す指標
結果として、ストーリーズ広告からのLP誘導率は20%上昇しています。
他にも、テーマパークでキャラクター動画における、再生数の初期ブースト(広告視聴単価3〜4円)で成功した事例もあります。
利用する広告によって最適な内容は異なるため、それぞれに対応した形で制作しましょう。
媒体によって動画広告のフォーマットは多種多様なため、出稿の際は注意が必要です。
スマートフォンでの表示に適応した動画を制作するなど状況に応じて対応し、効果的な広告運用を目指しましょう。
なお、弊社ではウェブ広告運用を制作から運用まで、一貫してサポートしています。
PDCAを回しながら運用効果の最大化を実現したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
【関連記事】Facebook広告を代理店経由で配信する方法!流れや準備内容も解説
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