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採用マーケティングにおけるファネルとは?アプローチ方法や役立つツールも

2023.12.08

採用マーケティングにおけるファネルとは?アプローチ方法や役立つツールも

採用マーケティングにおけるファネルとは、自社の認知から内定までのプロセスごとに対象者が少なくなる状態をモデル化したものです。採用ファネルは、ターゲットの行動プロセスを分解することで、有効なアプローチ方法を検討するのに役立ちます。

この記事では、採用ファネルの概念や種類、各フェーズにおけるアプローチ方法を解説します。SNSや動画など、アプローチに沿った役立つツールもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

採用ファネルとは

採用ファネルとは、採用マーケティングの手法の1つです。採用プロセス全体を5つのフェーズで捉え、求職者が入社するまでのプロセスを可視化できます。

  1. 認知
  2. 興味・関心
  3. 応募
  4. 選考・内定
  5. 入社

フェーズごとの行動を分析するときは達成率や離脱率が分かるように、プロセスごとにデータで蓄積するのがポイントです。そうすることで採用マーケティングにおける問題のあるフェーズを特定し、適切な改善策につなげられます。

効率的な母集団を形成しミスマッチを防止するためにも、採用ファネルを活用して求職者へのアプローチ方法を見直していくことが大切です。

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採用ファネルの種類

採用マーケティングで活用できるファネルの種類は、以下の3つです。

  1. パーチェスファネル
  2. インフルエンスファネル
  3. ダブルファネル

それぞれ詳しく見ていきましょう。

種類①:パーチェスファネル

パーチェスファネルとは、顧客の消費行動を表します。採用マーケティングにおいて、「顧客」は「ターゲット人材」に置き換えられます。

マーケティング業界においてファネルといった場合は、パーチェスファネルを指すのが一般的です。

パーチェスファネルでは、求職者が企業を「認知」する段階から「入社」というゴールに辿り着くまでに、人材が減少していくさまが逆三角形で図式化されます。これにより、フェーズごとの求職者の心理的な変化を可視化できるのが特徴です。

種類②:インフルエンスファネル

インフルエンスファネルは、消費者が購入後に起こす行動を図式化します。採用マーケティングにおいては、「働く社員に抱いてもらいたいイメージ」や「周りに企業のよさを伝えたくなるときの気持ち」などを検討する際に役立つ考え方です。

求職者が実際に働く社員や業界関係者から話を聞いたときに、どのような影響を受けて行動に移しているかを分析できます。

種類③:ダブルファネル

ダブルファネルとは、パーチェスファネルとインフルエンスファネルを組み合わせたものです。インターネットやSNSが普及した昨今においては、ダブルファネルの考え方が重視されるようになりました。

ダブルファネルは、求職者の「入社」がゴールではなく、働く社員のエンゲージメント(※)を高めることがより多くの人材確保につながるという考え方です。

※エンゲージメント=企業への愛着・信頼感、企業理念への共感

実際に、求職者が主体的に行動すると同時に、周囲のさまざまな「声」による影響も受けています。より長期的な視点で戦略を考えていければ、採用マーケティングの効果を最大化できるでしょう。

【フェーズ別】採用ファネルのアプローチ方法

ここでは、採用ファネルにおける5つのフェーズに分けて、効果的なアプローチ方法を解説します。

  1. 認知
  2. 興味・関心
  3. 応募
  4. 選考・内定
  5. 入社後

それぞれ詳しく見ていきましょう。

フェーズ①:認知

採用活動は、求職者に自社の存在を認知してもらうことから始まります。「認知」のフェーズで有効なアプローチ方法は、下記のとおりです。

  • 求人ナビサイト
  • 人材紹介
  • 会社説明会
  • SNS
  • スカウトメール など

自社の求人に興味を持ってくれそうな「潜在層」にも情報を届けられるよう、一方通行でも構わないので、ターゲットをやや広げて積極的に自社をアピールしましょう。

フェーズ②:興味・関心

自社の求人への応募を検討してもらうためには、「顕在層」の興味や関心を高める必要があります。「興味・関心」のフェーズでは下記のような情報発信チャネルが効果的です。

興味・関心を高めるコンテンツとして、採用動画やブログ記事を制作して配信するのも良いでしょう。

フェーズ③:応募

自社に興味を持ってくれたとしても、応募まで至らない求職者は少なくありません。「応募」のフェーズでは、下記のチャネルを通じてスカウトメールの文面を見直す、応募フォームを簡素化するといったアプローチが必要です。

  • 面接
  • 求人ナビサイト
  • スカウトメール など

求職者の志望意欲を低下させないためにも、スムーズに応募できるように工夫しましょう。

フェーズ④:選考・内定

「選考・内定」のフェーズでは、選考プロセスの透明化が求められます。採用におけるミスマッチや内定辞退を防ぐためにも、下記のアプローチを通じて、求職者とのコミュニケーションを促す必要があります。

  • 書類選考
  • 面接
  • 社内見学
  • 内定者懇親会 など

選考が進むにつれて求職者がより企業理解を深められるような機会を設けたり、内定辞退を防ぐためのフォローを実施したりすると良いでしょう。

フェーズ⑤:入社後

採用活動を経て入社に至った社員に対しては、定着率を高めるためのアプローチが大切です。「入社後」のフェーズでは、新しい環境でもスムーズに適応できるよう、下記のようなサポート体制を整えておく必要があります。

  • 研修
  • 面談
  • 交流会
  • 人事制度 など

サポート体制が整っている職場ほど、従業員の満足度が高く、求職者のイメージ向上も期待できるでしょう。

採用ファネルに沿ったアプローチで役立つツール3選

ここでは、採用ファネルに沿ったアプローチに役立つツールを3つ紹介します。

  1. SNS
  2. 動画
  3. 管理システム

これらのツールをうまく活用しながら、採用プロセスの効率化を図ってみてください。

ツール①:SNS

SNSは、採用ファネルにおける「認知」フェーズから「応募」フェーズまで幅広く活用できます。また、「入社後」のフェーズでは、実際に働く社員が企業の広告塔として影響を与え、採用活動の好循環を生むきっかけになるケースも珍しくありません。

SNSを活用した採用マーケティングの主なメリットは、下記のとおりです。

  • 幅広い層にリーチできる
  • 無料のツールなら費用の負担なく始められる
  • 情報が拡散されやすく求職者とつながりやすい など

一方で、運用の工数がかかったり、ネットリテラシーが求められたりするデメリットもあります。SNSを導入する際は、デメリットも理解したうえで検討しましょう。

なお、株式会社ベイスは各種SNSの運用コンサルを行っております。SNSを通じて幅広い層にアプローチしたい方は、ぜひご相談ください。

ツール②:動画

動画もSNSと同様に、「認知」フェーズから「応募」フェーズまで活用できるツールです。採用ファネルにおいては、下記のようにフェーズ別にコンテンツの内容をそれぞれ設計するとより効果が期待できます。

フェーズ

動画コンテンツの例

①認知

  • 動画広告

①認知
②興味・関心
③応募

  • 動画広告
  • 説明動画

③応募

  • 社長やスタッフのインタビュー動画

なお、採用マーケティングにおける動画活用は比較的新しい手法であるため、できるだけ早く始められると高い効果を期待できるでしょう。

【関連記事】短尺動画はマーケティングでも活用できる!各媒体のメリットや注意点を解説

ツール③:管理システム

採用ファネルの各フェーズでは、以下のような管理システムが役立ちます。

主要な管理システム

適したフェーズ

主な目的

採用マーケティングオートメーション(MA)

①認知
②興味・関心

ログ分析を通じて、「誰が」「何のコンテンツを」「どれだけの時間、読んでいたのか」といった行動を追跡できる

コンテンツ管理システム(CMS)

①認知
②興味・関心
③応募
④選考・内定

Webサイト上のブログ記事やコンテンツを一元管理し、求職者に対して有用な情報を提供できる

採用管理システム(ATS)

③応募
④選考・内定

求人情報や応募者の個人情報を管理し、選考状況をまとめて把握できる

これらのツールを組み合わせて、採用プロセスを円滑に進めましょう。

まとめ:採用ファネルの活用で良質な母集団の形成を

採用マーケティングにおいて、優れた人材を確保するためには、採用ファネルの各フェーズに適したアプローチをしなければなりません。求職者と良好なコミュニケーションを図るためには、SNSや動画といったツールの活用がおすすめです。

なお、弊社のWeb顧問サービスでは豊富な経験と実績を活かし、貴社に最適な採用戦略を設計します。効果的な採用手法を取り入れたい方は、Web顧問サービスの資料をぜひご覧ください。

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book この記事の監修者

澤田将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
オンラインゲームプラットフォームや3大通信キャリアの公式コンテンツプロバイダーなどの事業を経て、2015年に実家の家業を引き継ぐ形で帰国。
現在は三重県四日市市で受託型のウェブマーケティング会社、株式会社ベイスを経営。

得意分野はコンバージョン率(お問い合わせ率)の高い企業のホームページ運用。
豊富な経験で培った徹底したデータ駆動のマーケティング戦略で、これまでに数多くの企業のウェブ戦略立案から実行までを手がける。

LINE社認定のパートナーでもあり、これまで運用した企業アカウント数は500を超える。

 

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