国内最大規模のユーザー数を誇るLINEは、今や単なる連絡手段ではなく、追客ツールとして幅広く活用されています。LINE公式アカウントは、ビジネスシーンで役立つ機能が充実しており、LINE VOOM(ラインブーム)もその内の1つです。
この記事では、LINE VOOMの主な機能から投稿の手順などを解説します。LINE運用を通して顧客とのつながりを強化したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
LINE VOOMとは、主に動画コンテンツを投稿・閲覧するプラットフォームです。旧タイムラインに代わって、2021年11月よりサービスが開始されました。まずは基礎知識として、以下の2つを解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
主な特徴は、以下の5つです。
月間利用者数は約6,800万人を超え、公式アカウントの友だち以外にもリーチできます。
表示形式には「おすすめ」と「フォロー中」の2つがあり、前者はフォローに関係なく、ユーザーの視聴傾向に基づいてコンテンツが表示される仕組みです。おすすめタブに自社コンテンツが表示されると、多くのユーザーの目に留まるようになり、運用の効果を実感しやすくなります。
LINE VOOMはタイムラインに代わって開始されたサービスであり、主な違いは下表の通りです。
LINE VOOM |
タイムライン |
|
メインに表示されるコンテンツ |
ショート動画 |
テキストや画像 |
表示される相手 |
|
公式アカウントの友だち |
LINE VOOMはおすすめタブによって、不特定多数のユーザーに閲覧してもらえるチャンスがあります。その分、一目で興味関心を引き出せるようなクリエイティブの工夫が必要です。
タイムラインからリニューアルしたことで、求められる制作スキルや訴求方法が若干変わってきているといえるでしょう。
ビジネスシーンで役立つ主な機能は、下表の通りです。
予約投稿 |
ターゲットのユーザーが活発な時間に合わせて予約投稿できる |
スタンプ |
投稿時に無料でスタンプを使用できる |
クーポン |
投稿時にクーポンを配信できる |
URL |
投稿時にURLのリンクを貼り付けられる |
位置情報 |
投稿時に位置情報を示せる |
リサーチ |
公式アカウントで作成したアンケートを投稿できる |
投稿する際は単に魅力的なコンテンツを作るだけではなく、さまざまな機能を組み合わせて戦略的に運用すると作業対効果を一層高められます。
顧客との親密度を高めるためにも、目的に適した機能を見極めましょう。なお、ショート動画のマーケティング活用について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
【関連記事】短尺動画はマーケティングでも活用できる!各媒体のメリットや注意点を解説
企業がLINE VOOMを使って得られる効果は、主に以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
LINE VOOMは友だち追加していないユーザーにも投稿が表示されるため、潜在顧客までターゲットを広げられます。
LINE公式アカウントは、どちらかというと1対1のクローズドコミュニケーションに重点をおいた機能が多い傾向です。実際に、基本のメッセージ配信をはじめ、友だち追加したユーザー向けにしか使えない機能も少なくありません。
LINE VOOMなら、リーチできるユーザーを増やせるだけでなく、コンテンツで友だち追加を呼びかけるといった効果も期待できます。
LINE VOOMをビジネスシーンで活用する効果として、ユーザーとの心理的距離を縮められる点が挙げられます。ユーザーがコンテンツに対して、「いいね」やコメントで反応できるためです。
このようなリアクションはニーズを把握するのに役立つほか、やりとりを重ねるうちに関係性を深められるメリットがあります。
コミュニケーションを促すうえでは、ゲーミフィケーション(※)を活用したクリエイティブの制作が必要です。
※ショート動画にゲーム要素を取り入れ、ユーザーの意欲を高めたり愛着を形成したりすること
ユーザーが直感的に「いいね」を押したくなる投稿ができれば、自然にコミュニケーションが増えるでしょう。
LINE VOOMは無料で情報発信ができるうえ、投稿数の制限もない分、低コストで効率良く友だちを増やせます。
従来、LINE公式アカウントには無料と有料のプランがあります。1か月あたりに無料で送れるメッセージ数は、無料プランが200通まで、有料プランが5,000〜30,000通までです。有料プランの場合、上限を超えてメッセージを送る場合は追加料金が発生します。
特に、認知拡大のためにアプローチの母数を増やしていきたいときには、投稿数の制限がないLINE VOOMを有効活用しましょう。
ここでは、基本的な使い方として以下の2つを解説します。
投稿も削除も手順さえ分かれば、決して難しい作業ではありません。以下のステップで、実際に使ってみましょう。
投稿手順は、以下の4ステップです。
また、投稿の際には、以下のような公開範囲の設定を行います。
企業のアカウントは、全体公開としているケースがほとんどです。より多くのユーザーにリーチするためにも、全体公開で投稿しましょう。
投稿を削除する手順は、以下の3ステップです。
投稿を削除すると、ユーザーからの「いいね」やコメントもすべて消えてしまいます。また、記事を削除したら復元できないため、必要に応じて内容を修正するなどして慎重に対応しましょう。
LINE VOOMを活用する際は、以下をはじめとする他のSNSと併せて運用するのがおすすめです。
複数の媒体に投稿するメリットは、主に以下の3つです。
それぞれ投稿できる動画の長さが違うため、多少の編集作業は必要になりますが、他のSNSのついでに運用できるとより効果を見込めるでしょう。
各媒体で投稿できる動画の長さやサイズなどについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
【関連記事】短尺動画はマーケティングでも活用できる!各媒体のメリットや注意点を解説
LINE VOOMに関する、よくある3つの質問に回答していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
おすすめタブに表示される条件など、詳しいアルゴリズムは公開されていません。しかし、実際におすすめタブで表示されている投稿には、以下の共通点があります。
静止画のみの投稿や、静止画と動画の両方を投稿している場合には、おすすめタブに表示されないようです。おすすめタブでの表示を狙うなら、ユーザーの興味を引く動画を全体公開で投稿しましょう。
LINE VOOMはLINE広告の数ある配信面の1つです。外部送客やアプリダウンロード促進といった用途で広告を掲載できます。
公式アカウントの友だちとは別に、より多くのユーザーに情報を届けられるため、その分広告効果が期待できるでしょう。LINE広告にかかる費用について詳しく知りたい方は、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
【関連記事】LINE広告の出稿費用はどれくらい?課金形態や成果を上げるコツも解説
LINE運用代行サービスを展開している代理店は、数多くあります。運用代行においては、宣伝広告をメインに運用したい場合やLINE運用を自社マーケティング戦略の主軸にしたい場合など、目的にあわせて必要なサポートを選びましょう。
なお、LINEの正規代理店である弊社は、これまでに500社を超えるLINE公式アカウントを運営し、成功ノウハウを蓄積してきました。LINE運用の戦略設計からプロのサポートを受けたい方は、LINE運用サポートから気軽にご相談ください。
ここからは、弊社がどのようにLINE VOOMを活用しているか、具体的な事例を3つご紹介します。
弊社では、インスタグラムのリール動画として投稿された動画を用いて、短い動画でクイズを配信しています。
例えば、「この商品の特徴は何でしょう?」といった問いかけを動画で行い、「なるほどと思った方は顔マークをタップしてね」とコメントを付け加えることで、ユーザーとのコミュニケーションを促進しています。
スーパーマーケットでは、毎日の売り場の情報をLINE VOOMに投稿することで、新鮮な情報をリアルタイムで共有しています。
通常のメッセージ配信では、頻繁な通知がユーザーにとって負担になることがありますが、LINE VOOMでは通知が届かないため、日々の小さな更新でも気軽に情報を共有できます。
ユーザーは最新の店舗情報やお得な情報を逃さずにキャッチできるようになります。
メッセージ配信からの遷移数が少ない場合、LINE VOOMを活用して詳細な情報を掲載します。
例えば、イベントやキャンペーンの告知をメッセージで行った後、より詳しい内容をLINE VOOMの記事に掲載し、そこへ誘導します。
そうすることでユーザーはメッセージから直接、イベントやキャンペーンの詳細を確認でき、参加や応募をしやすくなります。
LINE VOOMは、ショート動画を中心としたサービスで、友だち以外のユーザーにも幅広くリーチできるのが特徴です。
LINE VOOMを使って顧客とのつながりを強化したい方は、無料でダウンロードできる完全運用シートをぜひご活用ください。完全運用シートには弊社の成功ノウハウが反映されており、以下の4項目に取り組めば、より戦略的なLINEマーケティングを実現できるでしょう。
シートの使い方については、以下の動画で詳しく解説しています。
弊社はこれまでの運用実績をもとに、最適な運用プランの設計から実施支援まで、企業のLINE運用を幅広くサポートしています。LINE VOOMを活用して顧客接点を増やしたい方は、LINE公式アカウント運用サポートへぜひ一度ご相談ください。
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